常に脇役、顔は至ってシンプル。名前なんてない。世の中にはモブキャラに強い愛着を抱くタイプの人種が一定数存在します。本作はそんな愛すべきモブを物語の主役に据えた珍しいBL作品です！
主人公はモブとして生きてきた高校生ふたり。華も何もないモブ人生からの脱却を願う彼らが最後の手段として見出したもの......それこそが禁断のBL展開だったのです♡日常会話はもちろん、エッチシーンまでしっかりモブ顔という力の入れっぷり！モブ好きとしては終始モブ顔でもOKなのですが、そこはさすがの吾妻先生。抜群にカッコイイ＆カワイイ美化バージョン(？)でのセッ●スシーンもばっちり読めちゃいます♪個人的にペ●スの描写もモブ時と美化時で異なるのがツボでした。そして、メインCP以外にも魅力的なキャラがたくさん！ホモに婚約相手を奪われてBL作家デビューした少女などパンチが強すぎる～！
この怒濤の展開を知らないままではいられない！それくらいスゴイ作品ですので、ぜひこの機会にどうぞ!!

＜あらすじ＞ 高校に進学し、隣の席になったA治とC郎は互いに同じ部類のにおいを嗅ぎとる。それは華やかな人物の陰で生きてきた「モブ」だということ!!己の人生に危機を感じその打開策にC郎が提案したのは姉の持つBL漫画の主人公のように自分たちがなることだった！？

押せ押せ猛アタックな年下攻と聞いて読んでみたら、良い意味で期待を裏切られた～！読者の意表を突いたプロット展開とキャラ設定で魅せてくれるのがこちらの作品。
最近やたらと父親が部下(男)のことを褒めている。もしかして惚れているのでは？そんな疑念から始まる本作。主人公は父子家庭で育つ高校生・武義。口下手そうという予想に反して、高校生らしいアホっぽさを持つポジティブ思考のDKです。実物の西田は会ってみると想像以上に美人で、おまけに西田の方が父親を慕っているようにも見えて！？全体を通して、10も年上の大人を相手に背伸びすることなくそのままの姿・気持ちでぶつかる武義の一生懸命さが印象的でした。また、健気美人な西田が実は××だったりと、こちらの予想を裏切りまくる展開にページをめくる手がとまりません。
隙をみてはキスを仕掛ける武義のグイグイっぷり、裏表のない武義に胃袋も心も掴まれていく西田......年の差カップル最高ですね！脇役の父も非常にイイ味を出していて、スタッ腐もお気に入りです♪
笑いもキュンもたっぷりなハッピーラブコメ、まだの方はこの機会にお試しを！

＜あらすじ＞ 料理男子高校生×美人リーマン　グイグイ年の差BL「キスするから。いやなら全力でよけてよね」無邪気な顔して大人に迫るな！武義（たけよし）は父子家庭で家事を切り盛りする男子高校生。最近父親が家で絶賛するのが部下の“西田（にしだ）くん”。女よりきれいだとベタ褒めする姿に若干引きつつも、家にやってきた彼は、顔面イメージに反して言いたいことはハッキリ言う、一本筋の通ったキャラ。彼のことが気になりだした武義は、翌日から「うちでメシを」と誘いまくり――？

友人たちが揃って童貞を卒業していく中、未だ彼女すらいないDKがふたり。卒業までに脱童貞したい犬飼に幼馴染の猫田は「雰囲気だけでも練習しておこう」と提案します。エロいことに興味津々な年頃なだけあって、秘密の練習はどんどんエスカレート！キスに始まり、乳首舐め、素股など家でも学校でもムラムラしっぱなしです♡タイトルにもなっているように、受の猫田の誘い方が童貞のくせにやたらとエロい上に、エッチシーンも汁っ気たっぷり大容量！しかし、エロだけで終わらないのが本作のポイントでもあります。エロエロな猫田の、一途で健気な一面が判明したシーンでは思わず喉の奥から「グゥッ」と声にもならぬ声が漏れたほど。そんな想い抱えながらエッチしてたの......(泣)最初は女子との行為を想定してあんなことやこんなことを致していた犬飼が、いつのまにか猫田そのものに欲情するようになっていく過程も大変キュートでした。
わんこ攻、にゃんこ受に加えてとびっきりのエロ、そして童貞らしい初々しさを楽しみたい方にもってこい！身悶え必至のハッピーエンドをお約束いたします♪

＜あらすじ＞ 友人の脱童貞報告に焦り、思わず経験ありと嘘をついてしまった犬飼。しかし、幼馴染の猫田には嘘だとバレバレで、同じく童貞の彼と一緒に初体験に向けて練習を始めることにしたら、どんどん風向きが怪しくなってきちゃって...！？

天然DKと猫かぶりな腹黒王子のやりとりがコミカルでキュートな学園ラブコメはいかがでしょうか。
とにかく彼女が欲しい陽太が恋愛指南の師と仰ぐのが同じクラスの吉沢。イケメンで女子にモテモテなのですが、実はとんでもない性悪DK!!陽太のダメポイントをズバズバ指摘する吉沢と厳しいコメントにもめげない陽太のハイパーポジティブシンキングが読者の笑いを誘います。そんな中、ひょんなことから陽太は自分が吉沢に特別な感情を抱いていることに気付きます。初めて恋の楽しさを経験する陽太、「男同士」という壁をものともしません！本屋でBL本を見かけ、「相手が異性じゃなきゃダメなんてない！吉沢くんを好きでも全然問題ないじゃん！」と自己解決！(笑)そこでつまづく男を何万回と見てきたスタッ腐、本当に衝撃でした。そんなバカみたいにまっすぐで素直な彼だからこそ吉沢も好感を覚えたのでしょう♪
読んだ人を明るく楽しくハッピーな気持ちしてくれる本作。気分が落ち気味な時にぜひ読んでみてください！

＜あらすじ＞ 【童貞×童貞のピュアな恋】猫かぶりな腹黒イケメン×モテたい天然男子。不器用な学生たちの初々しくもいじらしいラブストーリー。“思春期の恋は、はじけるようにキラキラまぶしい。”彼女が欲しくて元女子校の共学校に入学した千葉 陽太（ちば ようた）。ところが女子達は同じクラスのイケメン・吉沢 真斗（よしざわ まなと）に夢中で、陽太に彼女ができる気配はナシ...。ある日、真斗が告白されている現場を目撃した陽太は、彼にモテる方法を伝授してもらおうと思いつき――！？

続いて、学園王子が地味メンに恋してキュンして一直線な様子を存分に楽しめる作品はいかがでしょうか。
熱中症で倒れていた学園のアイドル・黒川楓を園芸部のフツメン・高見清春が助けるところから話はスタート。何てことない高見の優しさに触れた楓が恋に落ちるまでわずか数ページ!!そこから先の楓は猪のごとく一直線でした。バラを片手に「あの日からオレは...ずっと熱中症だ」なんてキザな台詞とともに高見の前に登場したかと思えば、顔を真っ赤にして「...付き合ってくれ...」ですと！？コロコロ変わる表情に「いやもう本当に可愛いし恋する男子ウルトラ尊いまじ最高～！」と、語彙力のない感想を口走ってしまいそうです(笑)そんな真っ直ぐすぎる楓に「なぜ自分？」という疑問こそ抱くものの決して好意を拒絶しないところが高見の良いところ。初エッチで余裕のない高見がこぼす方言もたまらなく萌えますよー！
犬時先生の個性的すぎるストーリー、笑平先生のダイナミックな作画がクセになること請け合いの本作。ひと癖もふた癖もある同時収録も併せてお楽しみください！

＜あらすじ＞ 学園のアイドル・黒川楓はりんごの着ぐるみ姿のまま熱中症で苦しんでいた所をキングオブ普通の園芸部員・高見清春に介抱された。清春の何気ない優しさに触れた楓。突如、恋の火蓋は切られてしまったのだった!!他、心が読める超能力者の日常と幸福「未痴との遭遇」、美しすぎるオカマにひと目惚れ！「彼女なのに男」、スクールカーストの逆転を描く「オレは人気者」など、刺さって抜けない全4作品。

シリアスな作品が多い印象のためこう先生。本作も「幼馴染がストーカー」という一見ダークな展開になりそうな設定ですが、明るくポップな雰囲気で物語は進みます。
ある日、イケメン幼馴染の棗が自分のストーカーをしていると知った葉介。大量の盗撮写真や葉介の体操着(棗の精●付き)、葉介観察日誌と、とにかく愛情の方向性が斜め上すぎ！葉介は「ストーカー行為をやめることを条件に期間限定で付き合う」という思い切った行動に出るのですが、コンドーム装着の練習をしちゃうレベルのDTだった彼があっという間に棗とキス以上のことを経験してトロ顔を晒すのがたまらない!!こちらが心配するレベルで流されやすく快楽にも弱い葉介、クールと見せかけて本当に葉介のことが好きで、しかもいざエッチしたら早漏だった棗......。童貞と高校生の組み合わせに改めて無限の可能性を感じました♡
終盤で明かされる意外な事実も含めてとにかく「読ませる」作品です。重くなりすぎないストーカー描写、端正な顔立ちの攻と受、こういったものに弱い方はぜひぜひ読んでみてくださいね！

＜あらすじ＞ 【幼なじみがストーカー！？ ひとりエッチもできないじゃん！】彼女なし＆童貞の葉介は、幼なじみの棗の部屋から精●のつけられた葉介の体操服と盗撮写真を発見してしまう。顔も頭も良くて女の子に人気の棗は、葉介にぞっこんな変態ストーカーだった！ストーカーをやめることを条件に、葉介は期間限定で棗と付き合うが......！？

夏の始めから終わりにかけて、とある山里を舞台に紡がれる甘酸っぱい恋......。何度でも読み返したくなる珠玉の青春BLがここに!!
灯司と樹、ふたりの出会いは混雑した電車内で絡まってしまったイヤフォン。人付き合いが苦手な灯司と明るくスキンシップの多い樹を結ぶ運命の糸と言っても良いかもしれません。恋愛感情は抜きにしてお互い惹かれるものがあって仲良くし始めるふたりですが、それぞれがコンプレックスを抱えていて、「自分は相手が思っているような人間じゃない」とモダモダしているところが高校生らしくて胸に響きました。好きを自覚して戸惑う、好きな子を前にして歯止めがきかない、突然キスをしてきた相手を怖いと思う。初めての恋だからこそ体験するアレコレがとにかくふたりとも初々しくて、読みながら何度エールを送ったことか......！どこか懐かしい気持ちになる自然豊かな場面描写も個人的にイチオシです。
日頃エロい作品ばかり読みがちなスタッ腐ですが、男子高校生が奏でる爽やかな恋の尊さを改めて実感！等身大の高校生らしい言動がギュンギュン刺さる素敵なお話でした！

＜あらすじ＞ 誰かにさわりたくなる日がくるなんて思ってもみなかった――...　ある雨の日、通学電車の中で灯司のイヤフォンのコードが樹のボタンに絡まってしまう。それをきっかけに知り合った樹は、灯司が人付き合いが苦手だと知ると、一緒に遊ぼうと誘ってくれ、ふたりで過ごすようになる。徐々に、灯司は樹のことをもっと知りたいと思い始めるが...。悩みを抱える高校生男子の恋心を描いた、瑞々しい青春ラブストーリー。

趣味友だと思っていた相手が自分のことを好きだった。一緒にいたいけどいられない。そんな王道設定ながら、メインふたりの心理描写をとことん掘り下げた大作がこちら。
幼少期に性的虐待をされたことで男同士の恋愛に拒否反応を示す夏季。男らしくて正直者な彼に盆栽友達の秋(シュウ)は恋愛感情を抱きます。夏季はトラウマ故に秋の気持ちを激しく拒絶するのですが(気持ち悪いとまで言って)、後々自身の言動を激しく後悔してしまう。そこが彼の優しさであり、魅力なんですよね。だからこそ秋も諦めがつかない。嫌われたくないから自分を抑え込もうとするんですが、好きの感情が収まらないという恋の苦しさがひしひしと伝わってきます。謎の下級生・冬也の登場に一瞬ヒヤッとするものの、「花の命は短い」「自重してたら何も得られない」という彼の台詞にふたりが後押しされる一面も。冬也同様、夏季のよき理解者として都度アドバイスをする春田もカッコ良かったです。
気持ちの整理がつかずに思い悩む秋と、無自覚に彼を傷つけてしまう夏季。等身大で相手と向き合い、大いに苦しみもがく......美しく切ない青春劇を体感してみてください。

＜あらすじ＞ ごめんねナッちゃん、好きになって──。杉野夏季、17歳、高校二年。柏原 秋、16歳、高校一年。学年はひとつ違っても気の合ういい友達のはずだった、寝ている夏季に秋がキスするまでは。男同士のそういう関係を嫌悪する夏季は、告白してきた秋を激しく拒絶してしまう。でも、もともとは大好きな友達──いっしょにいたい。だけど、恋人にはなれない。そう思っていたけれど......