暴力的な男とドMが寄り添うことで複雑に揺れ動く心情を見事に描き出した、ふたりの救済物語です。
白尾将輝はこれまでの恵まれない経験から、暴力を振るう以外に他人を説き伏せるすべを知らない不器用な男。そんな将輝の前に現れたのが、殴れば言うことを聞くどころかそれを喜んでしまうドM・翼。今までのやり方が通用しない翼に対し、相変わらずの無表情ながら心を開いていく将輝を見ていると、本当は暴力なんか振るいたくはなかったんだろうなとひしひしと感じて胸が苦しいっっ！ 将輝が最後に翼を殴ったとき、初めて顔が微かに歪むんですよ。「俺が殴らせた…」と言って泣く翼には思わずこみ上げるものがありました……。
将輝は最後まで表情が豊かではありませんが、微かな変化にいろんな感情が読み取れる表現力はさすが。優しく翼を抱くギャップには身悶え必至!! もう暴力を振るわない将輝の、ラストの“優しい暴力”に胸が張り裂けそうになること間違いなし。

＜あらすじ＞
お坊ちゃん育ちの飛鳥井翼は、痛みに興奮するという悩みを抱えていた。自分の性癖を受け入れられず悶々と過ごす中で出会った白尾将輝は、相手が誰であろうとためらわず無感情のままに暴力をふるう男だった。

喜怒哀楽を全力で表現して生きているハルと、クールに見えるもののハルを信頼しいつも優しくそばにいる幸ちゃん。嬉しくても悲しくてもポロポロ泣いてしまうハルがとにかく可愛すぎる一冊です！
まず注目したいのは、初エッチが上手くいかなかったときの泣き顔！ これには思わずもらい泣き……！ 幸ちゃんを好きな気持ちがハルの表情ひとつひとつから伝わってきて、だからこそエッチが成功したときにはエロの中にもポップな可愛さを感じて思わずにやけてしまいました♡ そんなハルとは対照的に、常に冷静で落ち着いている幸ちゃんのギャップも見逃せません。普段は寡黙なクール系ですが、何があってもハルと一緒にいることを第一に考えているさまに超絶胸キュン待ったなし!!
幸ちゃんの海外赴任により離れ離れになることがあるものの、一冊通してず～っと幸せオーラ満開！ ふたりの甘くて優しい日常が続けと願わずにはいられません。ハッピーな作品が好きな方にはドンピシャの一作です！

＜あらすじ＞
人よりちょっとだけ涙もろいハルは、幼なじみの幸ちゃんが大好き。幸ちゃんと結ばれたいがために、お尻の穴を自ら開拓。思い切って告白をし、いざ臨もうと思いきや幸ちゃんの男性器が硬くならず…！！

「うん？あれ？」「おや…？おや〜〜〜〜？」気付けばなぜか上司とベッドイン。気付けばなぜか上司の恋人に就任。一体全体なぜ？ 何が起こっているのか誰か説明してーーー！！！ とノンケ部下・小南の叫び声が聞こえてくる本作。仕事は出来るがクールで何を考えているのか思考が見えない上司・北上に振り回されっぱなしで始まるストーリーが面白くてオススメです……！
あずみつな節が発揮されてニヤニヤが止まりません♪ 思考が読めない北上ですが、北上を許容してしまう小南の懐深さ（？）にも注目です☆

＜あらすじ＞
超怖そうなデキる上司・北上の部下として配属された新入社員の小南。ところが彼女と別れて落ち込んでいた小南は、飲みにつれていってくれた北上に、酔ったあげく愚痴り―…

退屈な高校生活を送っていた無気力男子・七種一誓の前に現れたのは、キラキラとまばゆい髪色の転校生・新内亨。派手な外見とは裏腹に、無表情で無愛想な態度。そして転校早々学年1位をとる秀才……。クラスで浮いている新内に興味を持った七種は、共通の趣味「宇宙」をきっかけにその距離をギュっと縮めていき……。
新内の七種に見せる表情ひとつひとつがとにかく可愛いです!! はじめの頃こそ、しかめっ面しか見せてくれなかったのに「こんなにも可愛い表情ができるのか。クッソ可愛い！」と少しずつ新しい表情を見せてくれて、それを発見していく七種と同じように読み手も胸キュンしまくりです。
徐々に距離が近づいて、自分に懐いてくれる姿が可愛くて、相手を大事にしたくて、じれったく甘酸っぱくて……。恋にも受験にも悩む、「これぞ青春！」が詰まった本作。ありのままの男子高校生たちにハマりまくってください！ 胸のときめきが止まりませんよ～！

＜あらすじ＞
退屈な高校生活を送っていた七種 一誓の前に、キラキラとまばゆい髪色の転校生・新内 亨が現れる。仲良くなった新内は無防備でめっちゃ可愛い!!七種はそんな新内から目が離せなくて…

魅力的な無表情キャラは数あれど、三日ミタ先生描くケイレブの黒い眼球と恐ろしげなマスクの組み合わせが創り出すダークビューティーな無表情さは、人外ならではの珠玉の逸品！ 最高位の死神である彼の最高級の無表情ですが、恐ろしさを感じるのは最初だけで、彼がかつて死の床にあったひとりの少年・瑛士の笑顔に心揺れてその死を見逃したことや、死ぬ運命だったがゆえに死の危険を呼び込む彼をずっと見守ってきたことなどを知ると、その黒い眼が深い優しさをたたえているように見えてきます。存在を瑛士に知られてからは、料理が得意な彼に是非にと望まれ食卓を共にするように……。ふれあいの日々の中で、わずかながらケイレブは表情を見せ始め、特に“あの食材”を前にしたときの顔といったら……！
瑛士はケイレブを愛し、彼もそれに応えますが、死神としての掟を破った身にはついに報いが……!? ラストの〝変身〟したケイレブが見せる一連の素直な表情をお見逃しなく！

＜あらすじ＞
異常なまでの危険体質である瑛士は、危険な目に遭う度、自分を守る謎の“影”の存在に気付く。いつしかその影に特別な感情を抱くようになった瑛士、だがそこに現れたのは恐ろしい形相のマスク男で!?

生まれながらにして「人の心が読める」特殊能力を持つ三浦俊樹は、サークルの無口で無表情な後輩・阿部紅葉が自分に好意を抱いていることを知ります。その能力ゆえ過去にトラウマを抱え人間不信になっていた三浦ですが、阿部のストレートすぎる好意に徐々に惹かれていき……。
特殊能力がキーになるこちらの作品、一見無口で何を考えているか分からない阿部くんも三浦視点で見ると好き好きオーラ全開！ 心の中だけではマシンガントークになる阿部くんが可愛くて仕方ありません♡ 過去のトラウマから他人と深く関わってこなかった三浦が真っすぐな阿部からの好き好きビームにキャパオーバーになってしまうところは、普段飄々としている彼とのギャップがあって最高に萌えます♡
やがてお付き合いを始めるふたりですが、三浦の能力やトラウマを一緒に乗り越えていく様子が丁寧に描かれており、心が温かくなりつつも、涙なしでは見られない作品になっています！

＜あらすじ＞
“心が読める”という生まれ持った特殊能力のせいで、人の本音ばかりにさらされてすっかり人間不信の三浦は、大学のサークルで人一倍無口＆無表情な後輩・阿部と出会う。

アンドロイドのクリーニングを専門とする整備士・佐我が拾ったのは、レンタル落ちの旧型セクサロイド・ノエ。友達として同居を始めることになりますが、愛情が芽生え、ふたりは徐々に心を通わせていきます。そんな中、ノエを巡る事件に巻き込まれた矢先にノエが逃げ出して……!?
機能不全で笑うことができず、表情が動かないノエ。対照的に、明るく表情豊かな佐我が、ノエに嫉妬心や強い独占欲を抱くさまは実に人間らしい……！ そんな佐我と過ごすうちに、ノエの微かな動きから感情が少しずつ読み取れたり、段々距離を縮めていく様子にグッと心を掴まれます！ ヘテロで彼女もいた佐我の過去に不安を感じるノエに、「アンドロイドでも男の身体でも関係ない」と言い切る佐我が男らしく、深い愛情を感じますね♡
互いを想いあう故にすれ違ってしまうふたりが、もどかしいけれども微笑ましい。 種族を超えて惹かれ合う不器用なピュアストーリーに心が温まります。

＜あらすじ＞
アンドロイドの整備士・佐我は、スクラップの山から美しいアンドロイドを拾う。「友達になってほしい」と申し出るが、なんと彼は夜の相手をするセクサロイドで――？

優秀なサラリーマンである沖谷は他人のオーラが見える特殊体質。能力で他人と良好な関係を築いていますが、逆にそのせいでストレスをためてしまうことも。そんな沖谷にとって、後輩・古賀は無表情ながらも自分に対して素直なオーラを向けてくるため心地よいものでした。「身体(オーラ）」目的で交際するふたりですが、古賀の意志は強く沖谷が自分を好きになるまで絶対に手を出さないと誓います。余裕のある上司に見える沖谷が古賀のまっすぐさに悩まされる姿はまるで初々しい初恋のようでキュンキュンすること間違いナシ♡
また、美人で華奢な沖谷に対して古賀はがっちり筋肉質なのもポイント。年下筋肉ワンコ攻め、好きな人にはぶっ刺さります……！ 大人っぽい古賀がデートの時は意外な服装だったり、準備をバッチリにしてから臨む姿勢だったりと思わずカワイイ～！ と机を叩きたくなりました(笑)。
オーラが見えるという特殊設定が映える繊細な描写にもぜひご注目を！

＜あらすじ＞
『こいつ、ほんと俺のこと好きだよなぁ』無表情で朴訥とした後輩・古賀の感情も、オーラが見える沖谷には良く分かる。彼の気持ちが“そういう対象”として自分に向いていることも…。