恵まれない受けが運命の相手と出会い溺愛され幸せになる......王道のシンデレラストーリーがお好きな方にオススメの一冊です！
ひとり異なる毛色のため一族を危険にさらすとしてずっと居場所がなかった“砂かぶり”は、彼を「運命の番」だという獣王に“紅藍”と名付けられ、まるでおとぎ話のような生活の中、「ぼくなんか」にこんないい居場所があるはずない...と悩みます。不幸が染みついたような紅藍ですが、素直でとてもいい子なんです。「運命の番」はよくわからないながらも王様のために尽くす姿には庇護欲がうずきます！自己犠牲が描かれる過去のシーンは切なくホロリ。そんな紅藍に注ぎ続ける獣王の深い愛に心満たされました。何でも与えたがる獣王ですが、対して「もうずっといいものをおうさまに貰った」とほほ笑む紅藍の健気さには胸打たれること必至。また、雪豹姿も美しい獣王は、紅藍の前で見せる無防備な人間姿もイケメンですので是非ご確認を♪

＜あらすじ＞
奴隷商人に殺されそうになったところを、雪豹の獣王陛下に助けられた”砂かぶり”。居場所がなかった砂かぶりを、王様は「運命の番」だと言い...

大正時代を舞台に、名家・千代森家の養子である伊月とその付き人である芳野の波乱万丈な恋路を上下巻で描く本作。家督を継ぐために旦那さまである環に抱かれている伊月は、実は芳野と密かに想い合っていて......。
「好き」という言葉をおくることさえ許されず、未来のために好きでもない男に抱かれ、かたや好いた男が他人に抱かれるのを見守ることしかできない。そんな状況の切なさたるや、胸が締め付けられつつも興奮せずにはいられません！！スタッ腐が最もギュッとなったシーンは、伊月が他の男たちに手酷く抱かれるシーン。痛いプレイを強要されたり、反抗できないようにと薬を盛られたり...とにかく可哀想なんです。そして好きな男が傷つけられても何もできない芳野も可哀想で...！
そんな伊月と芳野がどんな結末を迎えるのか。最後まで気の抜けない映画のような緊張感を持った作品ですので、ぜひ読んでみて下さいね♪

＜あらすじ＞
世間から家督目当ての“お寝子さま”と称されようと、忠実な付き人・芳野に支えられ、頭と体で千代森家を己のものにしようと強かに生きてきた伊月。ある日、伊月の秘密を知る医者に...

女性向けの可愛い洋服を涙で濡らした10年前の夜、二葉は王子様のような男の子に出会いました。彼の真っすぐな瞳に魅せられ、何年もその日を忘れられずにいた二葉でしたが、なんと教師と教え子という立場で、奇跡の再会を果たすことに！しかし、時が経っても変わらぬ優しさを示してくれる一条の存在は、同時に二葉の過去の傷を抉るものでもあり...。住む世界の違うキラキラとした一条を「本気で好きになってはいけない」と自分に言い聞かせる二葉ですが、他方では「あんな恋をしてみたかったなぁ」と本音を語り、胸がキュッとなる一面を見せます。また、土砂降りの中、一条が二葉の元に駆け付けたシーンでは、「なんだか自分が特別になったみたいで調子に乗っちゃう」とごちゃまぜの感情で赤面するさまにぜひご注目を...！
清算できない過去、脳裏をよぎる不安...。数々の困難に立ち向かいながらも必死に幸せを掴もうとする二人の姿に思わず目頭が熱くなる一冊です！

＜あらすじ＞
後ろめたい秘密を抱え、キラキラした恋愛なんて自分には相応しくないと諦めて、ひっそりと生きていた女装趣味のゲイ・二葉。しかし...

けものの男娼・ナズナが新しい「旦那さま」のセリに出会い、愛情を知っていく切ない主従BLのこちら！娼館で働くも毎日少ない客しか取れず、粗相をすれば叩かれ、あと3日で殺処分されるはずだった...と序盤からかなり過酷な環境にいるナズナですが、健気に耐え続ける小さな姿には思わずキュン...！きっといつかは幸せになれると信じて一生懸命奮闘するナズナは、まさにかわいそかわいいの具現化です！
ほぼ全編を通してナズナ視点で描かれているので、作中ではセリが何を考えているかわからない厳しい人に見えますが、だんだんと見えてくる不器用な優しさに読んでいるこちらも幸せになれること間違いナシ。ぶっきらぼうな旦那さまが絆されていく過程も見どころです！
ナズナの生い立ちは不幸ですが、本編は穏やかな雰囲気で救いと希望のある展開なのでご安心を。けものと人間が共存するちょっとレトロで不思議な世界観と、優しい愛の物語が好きな方にはおすすめの作品です♪

＜あらすじ＞
客もろくに取れず、三日後に処分されるはずだったけもののナズナ。ある日店に一本の電話が入り、最後の飼い主、セリのもとへ引き取られることになり...

可愛い年上受けに癒される、ハッピーなラブコメディをお求めの方にぜひぜひオススメしたい作品です！
28年不運体質と共に生きてきた佐渡さん。海に行けばクラゲに刺され、山に行けば蜂に刺される可哀想な不運体質なのですが、前向きで健気でまさに守ってあげたくなっちゃう存在！感情がたかぶったときに出る方言も彼の萌えポイントのひとつです♪一方、職場の後輩である安久津は彼と真逆の幸運体質で、ひょんなことから佐渡のお守り兼補佐役として過ごすことになります。二人一緒に居れば平和な毎日...というわけにはもちろんいかず、心かき乱されるのがお約束！数多のラッキーのおかげで人生イージーモードだった安久津も、佐渡さんの不運さと可愛さに巻き込まれ振り回され...赤面する佐渡さんは無自覚にエッチで無防備で困ります！イケメン安久津は焦る姿まで男前でした！！
不運&幸運体質も身体も相性バッチリな二人が見られる描き下ろしもたっぷりで、大満足な一冊です。

＜あらすじ＞
幼い頃から超不運体質な佐渡は、おばあちゃんからもらったお守りを支えにツイてない日々を過ごしていた。泥酔したところを超幸運体質な会社の後輩・安久津に介抱され...

秋久テオ先生が拓いた新境地！発端は因習に囚われ閉じた世界で敵対する者たちの命のやり取りとして始まり、次に宿命を背負う同士が全ての困難を超えて愛し合う覚悟となり、最後は自由な新世界で生きることを選ぶ旅立ちの物語として終わるという、読み進めるほどに美味しさ増し増しのドラマチック婚姻譚です。
主人公は、同族から九尾の怪物と呼ばれ厭われ、殺されていい捨て駒として嫁がされた狐のヒナタと、その正体を知ってなお彼を嫁として扱い、生きる意味を与えた俺様オオカミの暁夜。彼は、異文化への広い視野によってもヒナタに変化を与えていきます。そして実は、暁夜自身にも恐ろしい秘密が。〝バケモノ〟同士の二人を通し、「こう生まれてもありのまま生きていい」というメッセージを描くのが本作の魅力。また、暁夜が〝愛妻家〟なのはヒナタがかわいそかわいいからだけではないと分かる、チャーミングな母親との〝お嫁さんエピソード〟も愛おしすぎますよ～！

＜あらすじ＞
和平のため、敵対する狼族に嫁ぐことになった狐族のヒナタ。雌に化け、その身ひとつで嫁入りしたヒナタはある密命を帯びていた。それは狼族族長の息子・暁夜を殺すこと――。その夜、暗殺を実行しようとするも...

清掃員の神崎が恋したのは、大学生の夏原。彼と近付くために神崎は自らを大学生だと偽りますが、夏原には真崎という御曹司の恋人がいて......？BL界を震撼させる前代未聞のサスペンスラブ！
真崎から酷い扱いを受ける夏原を救いたいと思う神崎ですが、二人の情事を覗いていたことがバレて夏原に嫌われてしまいます。ところがある日別荘で起きた事件をきっかけに、3人の関係性は大きく変わり...。それぞれが抱く歪んだ感情から目が離せません！真崎からも神崎からも異常な愛を向けられる夏原が痛ましく不憫ですが、可愛らしい顔が歪んでいく様は絵になります...。そんな夏原自身もまた真崎への思いをこじらせており、みじめな思いをしながらも真崎の愛を求める彼の姿はかなり嗜虐心を煽ります！可哀想だと思いつつも、ついいじめたくなってしまう可愛さ...！泥沼のような関係性に終始ドキドキハラハラさせられ、ページを捲る手が止まらない衝撃作です！

＜あらすじ＞
貧乏ニセ学生vsサイコパス御曹司×恋人の大学生、秘密と嘘にまみれたサスペンスBL！

いわば、１人のαの愛が１人のΩを数年間、不幸のどん底につき堕とした物語。買われるように御曹司・鷹斗に娶られた理緒は、まだ未熟な身体を強引に開かれて妊娠。鷹斗への恐れと嫌悪しかない中で出産するものの、子供を見ることも叶わず軟禁生活に。心身ともに壊れていく５年を過ごしたある日、理緒は息子・理人と邂逅しますが、母の存在を知らされていない理人はαとして理緒に惹かれ......！
不幸で不憫、まさにかわいそかわいいを体現する理緒ですが、本作の真の面白さは理緒を重いほど愛し、全て彼のためながら愛し方を間違え続けている鷹斗にあり。自分を嫌う理緒を発情期のたび薬で眠らせて抱くなどの痛々しさを含め、愛を求めて空回りする鷹斗の苦悩が濃厚に薫り立ちます。全編が不幸に塗りつぶされているかに見えて、最後はなんと、理緒ならずとも嗚咽したくなる超絶ハッピーエンド。ポケラふじ子先生が、力強く美しい作画で描きあげた初コミックスです。

＜あらすじ＞
「俺の子を孕め」形だけの夫婦になって渡されたのは、首輪だった。シェルター出身のΩ・理緒は、名家のαである鷹人に強引に番とみなされ、体を暴かれ...