因果応報を絵に描いたような結末。理不尽なことがまかり通る現実世界の対極に位置するような起承転結に身震いした。刺激に反応して生きる無様な人間の一人のサンプルとして一人の女性に焦点を当て、シチュエーションを作り出し、その喜怒哀楽を巧みに表現して
いる点が秀逸。この話はフィクションだが、現実には似たような人々が男女を問わず世に蔓延っている「私は素直」「私は自分に正直」と身勝手な感覚や感情を勝手気ままに周囲に撒き散らし、周囲に隠匿しながら傍若無人に振る舞うハタ迷惑な人々が自分も周囲もバランスよく大切にできる日が来ることを遠くの空から期待している。
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