180ページ、すべて表題作(ハルナツ11-15)+おまけ3p付(タコ)b。
<1三月某日クマを拾った→2七月の交差点→3九月のサヨナラ>
ずーーいぶん前にこれ1冊だけ買ってしまい、前作ありと気づいてずっと置いといたけど、やっと通
して3冊読みました。
シリーズで2組(3組)登場。
あー、もぅすっごく良かった!
でも好み分かれます。
暗い重めのテーマで、なかなか進展しない。
よくあるBLのわかりやすいハピエンの場面が少ないです。
でもね、雰囲気がすっごくいいんですよ。
全巻通して、セピアな、物悲しさのただよう、少し曖昧さのあるストーリー。
さて本作は1冊目の表題作(たった1話)で主人公だった講師の話。
1-2冊目の主人公だったハルナツもちょこちょこ脇役登場しています。
本作の2人の話がメインなのはこの9月からではあるんだけど、キューヤとモクも今までずっと脇役で1-2冊目に出てきていて関係していたので、前2冊が序章で土台になってます。
1冊目の表題作も、違う話なんだけど、続けて読むと話の奥行きというか、深み(さみしさ)が増します。。
ぜひ、シリーズ順番に読んで欲しい!
ハルナツの2人もこの2人も、なんだか先行きがいまいちはっきりしないというか、ハピエンが嬉しい読み手としてはその先の話ももっと欲しい。
続きあったら、絶対読みたい!
でも最後のが2015年、もう出ないのかな。
けれど3冊読み終わって、この独特な雰囲気がこれはこれでいいのかな?
とも思ってしまう。
ゆっくりで、恋愛よりも、その状況?一貫した雰囲気を出す作風は、映画や小説を読んでいるよう。
わかりやすい(ページ数節約した効率よい展開の)よくあるBLとは全く違うので、ああいうのをお求めの方には向いてません。
じっくり、ゆっくり、(曖昧な話だけど)浸って読みたいかたに、オススメします!
あじわいある絵も雰囲気に合っていて、すごく好き。
この作者さんの他の話も読んでみたくなりました。
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