前作「それでも恋する迷探偵」からのスピンオフ作品。ナイスガイだった谷さんの高校時代からのお話。…だけど高校時代の瞬の爛れた高校生っぷりにビックリしたわ。銀平がお泊まりの時着ていたジャージ出て来て嬉しかった(笑)
こちらの話の主人公はコ
ミュ障で人とは話せず花と話す総悟の先輩への一途な熱い片想いがメイン。片想いの先輩は迷探偵に出て来た谷。優しく面倒見のいい彼のおかげで人と話せるようになり、バイトも出来るようになり世界が広かった総悟、そりゃ谷に惚れちゃうよね。谷は幼馴染の瞬が好きで大事で。
勇気を出して二回も告白出来たのに叶わない総悟が切ない。谷も悪い人じゃないんだけど優しさが残酷で。でもこの総悟の二回の告白までの展開はとても好き〜。
その後10年ぶりに兄を介して偶然再会。探偵とお花屋さんとして…10年ぶりに鼓動が煩くなる総悟はやはり谷の事が好きで。10年経ちやっと想いが届いた。高校生時代の総悟の可愛さは健在でホント嬉しい〜「だってはじめてなんだもん」って可愛すぎ。この一言で最後の別れの残酷さが胸に来る。
谷があっさり総悟を受け入れた様な描写だけど、迷探偵の方で瞬と銀平がくっつく様に世話をしていた姿があるから、銀平の様な真っ直ぐないい男と瞬が恋人になれて谷も安心してずっと可愛かった総悟と向き合えたのかな、と思えた。その分10年間瞬と谷にどんな事があったのか気になるけど。あの高校時代の谷は瞬が心配でもがいていたのかな。総悟には辛かったけど谷もそうだったのかも。
この作品はちょこちょこ登場するお花達の絵が可愛く使い方のセンスが憎い。谷が指したブルーデイジーの花言葉…純粋、無邪気、かわいいあなた…ってもうそれだけでキュンと来る。パンジーは、わたしを想って…あのパンジーのシーンもグッと来る。
それにしても迷探偵で警部補なのにおまわりさん姿で登場したインパクトあった川野さんが総悟の兄だったとは。迷探偵もこちらもキャラみんな素敵だからもっと読みたい。もう無いのかなー?
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