レビューがなかなかだったのですが、ソーニャ1作目なので読んでみました。
いやぁ、病んでる。二人の在り方が一緒に居ることでしか生きていけない!という執着。
本文にもありますが、何と言う欲望なのかわからない程です。
好き嫌い分かれるとは思
います。
ヒーローは斜陽の国の美貌の王子ですが、隔絶された世界で生きる孤独な人。
ヒロインは不遇の日々を過ごていた王女。
盗賊に拐われ逃げ延びて倒れていた所をヒーローに拾われ生きるためにヒーローの望む猫として暮らしています。
が、ヒロインは記憶を取り戻してからも猫でいることを選び、かつヒーローを愛している。
ヒーローは、敗戦国の王族となる運命からヒロインを道連れにしないため、ヒロインに無体を強います。
ここからの終盤が怒涛。
ヒロインを祖国に返し、幸せになって欲しい、と告げ死を受け入れようとするヒーロー。
ヒーローが殺されるのを防ぎ一緒に居るために狂った振りをするヒロイン。
ラストは余韻を残してます。
個人的解釈としては、ヒーローは狂った振りをしてヒロインの猫になっていると思うことにしました。
まさに、歪んだ愛は美しい!
番外編は、ヒロインが猫の頃の話で嫉妬深いヒーローに笑いました。
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