巻を重ねる毎に年輪のようにストーリーの厚みが増している気がします。2人が積み重ねていく時間が切なく愛おしい…そんな感動があります。1巻毎に思った以上に早く年月が過ぎているので巻頭すぐは不安を感じますが、読み進めれば端折った感など全くなく入り
込めました。今回は、臣の過去に迫り今の慈英との関係を決定づけるターニングポイントとも言える重要な巻だと思います。今までは幹だけだった所に枝葉が付いたような感覚で、臣という人物がより現実的に感じられました。臣の過去を遡る事で、裏社会の闇とか人間の弱さとかも考えさせられましたし、なかなか重いテーマだったと思います。あとがきで慈英×臣の関係は、ここで一区切りと仰っていましたので次巻からはスピンオフかな?と思っていましたが、まだまだ慈英×臣で続くようですし、次巻では更なる試練が用意されているようなので楽しみです。
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