偶然が3回。その3回目はお見合いだった。でも素直に結婚まで行き着くには少しためらいが。ヒロイン柚香はそうは言っても実は惹かれてしまって。しかも職場が同じ建物であれば顔を合わせるのも必然で。慶介も実は憎からず思っていて…。と、付き合うまではと
てもいい感じにストーリーが運ばれていて、これからの展開が楽しみになるほどスムーズにお話が進む。ところが過去にトラウマを持つ似たような2人にそれぞれ克服しなければならないと決意させる事件が。柚香は慶介と前に進みたいと決意。慶介は少し距離を置いて考えたいとの決意が。別れではなく白紙に戻す。よく分からない慶介の提案にショックを受けて慶介から逃げ出した柚香。何故、白紙に戻さなければならないのか?元カノが登場したことが響いてる?結局は慶介のお家事情であったが、白紙に戻すという言葉が当てはまるような感じではないよね。まぁ、順風満帆にお付き合いが進んでいたところに亀裂が。ちょっとしたスパイスも加味され、また元カレがプロポーズするという嫉妬心も煽り、110ページという短い中に色んなや嘘がギュッと詰まってよくまとまっていたと思います。星が一つ少ないのは、慶介が付き合うことを躊躇う動機。あれだけ惹かれて結ばれた後に口にするのはどうかな?そして、元カノと2人でいたのを見た。というセリフが2回出てきて、それも初めて話したと記されていたのは「ん?」って違和感。ローカルな都市が舞台でそれはとてもいいなと思いました。
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