3部作の2作目。『地上最後の刑事』→本作→『世界の終わりの七日間』です。
ほぼ機能停止してしまった社会が、読んでて落ち込みそうにリアルです。隕石映画の"手を握り合って空を見上げ、英雄の活躍を待つ人々"みたいなシーンは一切無し!淡々と地味に
リアルに現代社会が崩壊していきます。機能停止した公共機関、自棄を起こす人、現実逃避する人、あやしい宗教、陰謀説…。
3作のうちで1作目が一番ミステリ物っぽくて、本作はハードボイルド物っぽい。何かが特別すごいヒーローというわけではないけど、どうしようもない局面で、この主人公みたいに振る舞えたら良いなと思わされます。
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