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箱の中 【講談社版】
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箱の中 【講談社版】

840pt/924円(税込)

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作品内容

堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯した癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。そんな中、「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが…。

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  • 箱の中 【講談社版】

    840pt/924円(税込)

    堂野崇文は痴漢と間違われて逮捕されるが、冤罪を訴え最高裁まで争ったため、実刑判決を受けてしまう。入れられた雑居房は、喜多川圭や芝、柿崎、三橋といった殺人や詐欺を犯した癖のある男たちと一緒で、堂野にはとうてい馴染めなかった。そんな中、「自分も冤罪だ」という三橋に堂野は心を開くようになるが…。

レビュー

箱の中 【講談社版】のレビュー

平均評価:4.8 29件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 普通の男の魅力
    Casaさん 投稿日:2024/2/20
    堂島の普通さ、ありきたりさがとても魅力的に描かれています。生まれたての子猫のように堂島に懐く喜多川も、堂島に酷いことをたくさんしでかしているのに、読んでいると「堂島、喜多川を理解してあげて!」と願ってしまいます。「普通の男、だけど情が深い」 と評された堂島は弱さも狡さももっている、本当に普通の男です。でも最後の最後で自分を求める人の手を離さない人でもあります。この本には収録されていない「なつやすみ」という短編があって初めて物語が完結するので、なぜそれを収録しないのか理解できません。そのせいでいつまでも紙の本が捨てられません。ぜひ収録して、物語を完結させてほしいです。 もっとみる▼

高評価レビュー

  • (5.0) 注!BL誌版と違い、後日談が入ってない!
    lvivさん 投稿日:2017/1/24
    【このレビューはネタバレを含みます】 こちらの講談社文庫版ではなく、BL誌Holly NOVELSの方で、続刊の檻の外と併せて読みました。 そちらで2冊、書き下ろし後日談も全部読んで、すーっっごく良かったです! (星5はBL誌の方で2冊併せて読んだ評価です) BLだけどBLとは思えないほど読み応えとテーマで、読者層を選ばない作品。 読んだ方は絶対に、その後の話も全部読みたくなる! (なので文庫版ではなく、後日談収録のHolly NOVELSの方が確実です) 内容の感想については、Holly NOVELSの方でレビューしてます。 こちらでは違いの可能性についての案内をかねての投稿です。 <文庫本の注意> *前回、作者さんの有名作美しいことを買うにあたり散々調べましたが、読者投稿で講談社文庫版では(少し?)改稿がある、後日談の収録がない、という情報がありました。 講談社文庫は一般書なので割安にはなりますが、私は元のBL誌掲載文で&後日談も確実に全部読みたかったので、作者さんの作品は全てHolly NOVELSで買うことにしました。 本作品では元のBL誌と文庫版の違いは調べてません。 *試し読みの目次情報: この文庫版には檻の外も目次にあるようですが、Holly NOVELSの檻の外には表題作の他にさらに後日談が2タイトル収録されており、その後日談タイトルはこの文庫版の目次にはありません。 この後日談2つがすーーーっごく良くて、話のラストを恋愛的にも人生ドラマ的にも良い結びにしていました。 後日談もぜひ読んで欲しい! *個人的結論: おそらく文庫版は一般書なだけに、BL臭が少なく読み終えるようになってるのでは?と思います。 たとえ文章が全く同じでも、文庫版だけでは続刊檻の外収録の後日談2つはおそらく読めない。 そして、この後日談2つが読後の満足感が格段に大きい上に、よりBLぽくもありました。 BLとして読むならはじめからBL誌版2冊で読んだ方が、無難ではないかと思われます。 *いずれにせよ、どちらの出版社で買うかは各個人で違いを吟味しご判断ください。 続きを読む▼
  • (5.0) 涙が出た。
    はなさん 投稿日:2022/10/11
    【このレビューはネタバレを含みます】 攻めのひたむきさに涙が出ました。 作中にも出てくる、本当の愛って、一途な愛って何? って考えさせられます。 単なる執着と愛情の違いってなんだろう。 無知で無学な分、攻めの純粋さが際立っているし、「幸せとは?」って考えずにはいられません。 一つだけあり得ないと思ったのは、最後の、攻めを受けの妻が落ちるように押したとこ。 ケガしなかったから傷害罪は成立しないから無かったことにしてくれって描写だけは、あり得ないです。 あれは、殺人未遂です。怪我の有無は関係ない。 結果的に生きてただけで、立派な殺人未遂なので、許してくれとかあり得ない。そこだけは、受けは攻めに対して酷すぎると思いました。 とはいえ、人の痛みの描写が秀逸で、Amazonで続編の檻の外をポチってしまいました。 『檻の外』に入っている「雨の日」「なつやすみ」まで読みました。 とても秀逸でした。なつやすみ、涙が出ました。心理描写が素晴らしいです。 気になる点は、なおが堂野の実の子じゃないと知ってショック受けてる場面で、母親(堂野の元妻)が「幸せな子供だったのよ」と、なおに対して言ったこと。 いや、、幸せじゃないっしょ、と思ってしまいました、すみません。例え18歳だとしても、むしろエグいです。。 続きを読む▼
  • (5.0) 直向きな執着愛、木原ワールドにど嵌まり〜
    まるさん 投稿日:2021/9/27
    【このレビューはネタバレを含みます】 作者買いです。まずこの表紙に牽かれました。そして、読後この表紙を見直して、あー本のイメージとピッタリの表紙だなぁと感嘆してしまいます。痴漢冤罪で実刑となった堂野が刑務所で出会う人々。勿論、刑務所にいるんだから悪人はいっぱいいます。そんな中に喜多川がいました。言動がちょっと変わっている?劣悪な生育環境のせい?私は軽度の知的障害や「境界知能」の可能性もあるのかなと思いましたが、そんな喜多川に堂野は気に入られるようになります。その執着具合といったら、思わずおののいてしまいます〜(汗)。これほど真っ直ぐに自分への執着を見せられると怖ささえ感じます。私だったら逃げ出してしまうかもしれないなぁ。そんな喜多川の執着を受け止める堂野の心の広さ、優しさは真似できないなと思ってしまいます。後半の胸を締め付けられるような怒涛の展開に涙がじわりと滲んで、これも木原作品の痛みなのでしょうか。他のレビュアーさんの情報によれば、他の出版社さんではこの続きがあるのだとか、それもすっごく良い内容らしい。是非、読みたい〜〜〜!その後が気になり過ぎる〜!ガッツリ読み応えありの、オススメ作品です。 続きを読む▼
  • (5.0) 心抉られますが心底好きな作品なんです
    パンさん 投稿日:2021/9/29
    【このレビューはネタバレを含みます】 木原先生の大大大ファンです! こちら、僕は以前紙版で読みましたが、完徹して読んだのを覚えています。Holly NOVELSで発行しているバージョンに収録されている続編後日譚・番外編もとてもとても良かったです。今はもうほぼ絶版状態になっているようなので、僕は中古紙版でしか手に入らなかったのですが…。電子版も販売終了してますよねえ…残念。 木原先生の描く物語にはどの作品も例外無く泣いてしまうんですが、この作品は最初から最後まで自分でも引いてしまうくらい号泣しました。。ずっと胸がズキズキと痛く、救いようの無い感情で溢れてしまって、最後まで苦しかったです。自分の中で特に印象深く、一番感極まった場面は、喜多川と堂野が公園で6年ぶりに再会するシーンでした。それまでの喜多川の怒涛の人生や彼の決して揺らぐ事のない絶対的な堂野への想いを考えると、本当にいたたまれない気持ちになります。どうしよう…書いててまた泣けてきました汗。 木原先生は人間の心の痛みを痛切に描写する名手さんですよね。先生の書かれる物語には、毎度底知れない魅力を感じます。 続きを読む▼
  • (5.0) すごい作品に出逢ってしまった
    りーさん 投稿日:2022/7/23
    ずっと気になっていた作家さんでした。他の作品も気になりつつ、あらすじを読んで、こちらをチョイス。まず文体にまったく無駄がない。一文に必要な情報がすべて入っていて、正確に読み取れる。主人公が怒る時、笑う時、泣く時、戸惑う時...序盤から我がこ とのようにシンクロし、気になって、しばらくつい夜更かししてしまいました。攻めは一途過ぎて怖いくらいですが、純粋さと可愛げがあって憎めないし、受けは平凡過ぎるくらい平凡だけど、正義感があって情に厚く、いざという時は毅然としている。長所と短所が多面的に描かれた絶妙なキャラ設定でした。BL以外のサスペンスやヒューマンドラマも実にお見事。こんな出来事が実際にあったんじゃないか...と錯覚してしまうほどでした。ストーリー上暗い部分や残酷なシーンも多々ありますが、重厚でリアリティのある作品が読みたい方にはぜひ読んで欲しい。まだ読んでいない方におすすめしたいので、ネタバレのない感想を敢えて書きました。この作品の素晴らしさは読んでみないとわからない!!続きもあるようなので、ぜひ読んでみたいです。 もっとみる▼

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