お名前は存じてましたが読むのは初めての作家さん。二転三転するストーリー、癖のあるキャラ、男っぽい文章、どれも私の好きが詰まってました!
今作は、特殊能力を持つ清涼と刑事秦野のお話です。飄々として気楽に生きてる印象だった清涼が、ある出来事を
きっかけに一転復讐の鬼と化します。一方、秦野は清涼に最初こそ酷い扱いをしながらも忘れられず、清涼が怒りに我を失いそうになっても理解しようと努めます。お互い真逆な性格だし清涼に至っては素直じゃないので全く甘い雰囲気にならないのですが、秦野がワンコの如く盛ってるのでやることは結構やってますwとはいえ、清涼は秦野の強さに憧れ、秦野は清涼の全てを愛したいと思っている。その辺りの心情も丁寧だし、中盤サスペンス要素が出てきてからは釘付けになり終盤に向けての怒涛の展開はお見事としか言いようがありませんでした。
今作で清涼に多大な影響を与えた花吹雪先輩のお話はスピンオフの「サクラ咲ク」にて。名前しか出てきてないのに抜群な印象を残した方なので、ここは是非とも追っていきたいと思います。
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