笑って泣けて、とよく聞くフレーズがぴったりです。お笑い芸人が主役で関西弁でまくし立てる会話やツッコミが楽しい。相方であり密かに恋していた中本を喪い消化試合のように生きている片山。そんな時に出会った真面目で自己肯定感の低い若者、広川。片山のや
り場のない気持ちや広川の燻る感情が丁寧です。丁寧すぎて一周回って考えすぎじゃないか、とも思いましたが、テンポにのせられサラッと読みすぎたかもしれません。丁寧に読み返してみたいと思います。表紙絵がすごく良いですね。ほんとの舞台ではあり得ないんだけど人生の舞台ではこのふたりでいつまでも笑っていてほしい。
もっとみる▼