50ページほどの短編だったのであっという間に読めちゃいましたが、本編でも出てきた深夜残業についてだったのでちょっとワクワクしました。公開プロポーズ前のお話なのですが、本編を3冊読んだ後に読んだからか、才川君のそっけなくて意地悪な態度にもニマ
ニマが止まりませんでした。オチはお決まりのアレでしたが、みつきの可愛い反応にご満悦な才川君がうかがえて、楽しめました。
みつきはちょっと予防線を張りすぎるところがあるので、それを才川君はそのうち自分から離れていってしまうのではと不安に感じているけれど、完全に杞憂ですよね。彼女は強い刺激ばかりの毎日だったら疲弊してしまうタイプだと思うので、大好きな人にやきもきさせられながら、そんな自分もまんざらじゃないといった毎日が合っている気がします。目の前の幸せを享受できる感性を持っているというか、そっちにより魅力を感じる人なのではと推測しています。
お互いのことが理解できずに破綻する関係も多いけれど、この二人のように強く惹かれ合っている場合は、理解できないくらの方が楽しめるのかもしれないなと思いました。理解したいという欲求を持ち続けることができるかは、至近距離で付き合う人との関係を継続させるのに重要だと思いました。
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