ストーリーが面白いというのはもちろん重要で嬉しいことですが、こちらはそれだけじゃなくて、単純に読んでて面白い!言い回しや言葉のやり取りに、時に吹き出してしまったりじんとしてしまったりはっと気付かされたり。文字を追う楽しさを存分に味わえる作品
です。
そして大吾も正祐もキャラが個性的でとても魅力的です。大吾は傍若無人だけど男らしく才能があって、正祐が知らず知らず惹かれていってしまうのもよくわかる。正祐の方も最初こそ変人かと思いましたが案外初心で素直で、どんどん愛おしく思えてきてすごく好感が持てました。
また2人の関係性もすごくいい。最初はなかなか甘くならないなぁなんて思ったのですが、途中から2人の間に情がひたひたと湧いてくるのを感じ、最後には優しさや想いが溢れてて、何だか胸がいっぱいになりました。甘々ではないけど情がちゃんとある。そこがいい。
BLとしてはもちろんですが読み物としてすごく面白かったです。これからシリーズの続きを読むのが楽しみです。
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