いや〜 今回の赤川さんの作品は 全くほっこりできなかったf^_^;)何故に凶悪な男に 女達が コロっとまいってしまうのか 理解できない。私は やはり 勧善懲悪が好きなだけかもしれないし、金持ちが 自分の思うが儘に人の命を自由にすることに反感
を覚える。この作品は 赤川さんの作品の中で 好きになれない作品となった。でもこれぞピカレスクという感じ。何が男の魅力というのだろうか、出てくる女性は皆主人公に惹かれてしまう。怪しい、危ないとわかっていてもどこかで異性として興味を持ってしまい、破滅へと向かう。男が生粋の悪人なのか、優しい心を持った人間であるのかわからないその匙加減が絶妙で、その謎な部分がまた魅力になっているのかも。本作は本格推理ものとしても楽しめる。エピローグの余韻もいい。一体彼は、彼女は、どうなったんでしょうね。どうなるんでしょうね。最後のページを読み終えても想像の余地がある小説はいいものだと読者は思います。
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