既刊「王と恋するふたつの月の夜」とのリンク作ですが、世界が同じだけで(隣国同士、白いもふもふが出てくる)、本作だけでも十分楽しめる作品(あとがきより)でした。名倉先生は本作が68作目になるそうで、ベテランだとは認識していましたがすごい…。内
容ですが、安定のラブコメで、ププッと笑えるところもあるし、最後の1回+α以外は大してエロいことはしませんがちょっとしたことでキュンキュンするし、両片思いの時期はちょっとだけ切ないですが安心して読めるし、面白かったです。視点は大和とアリソンで交互に進んでいくので、読者は二人の感情を把握した状態で読んでいく感じです。最初のアリソンのターンで、妾妃とのとても軽いイチャシーンがあり、必要か?…とちょっと微妙でしたが、人となりとかスタンスとかその後の展開がより強調されるのにあのシーンは必要だったなと納得。異世界に召喚される前の大和が、境遇は不憫ですがちょっと共感できない部分も多く、なんだこの子と思ってましたが、召喚されてからは急にしおらしくなって、可愛くなって良かったです笑。残念な点は、もふもふがほんのちょっとしか登場しないところです。よくあるもふもふの立ち位置ではなかったです。そこはご了承ください。
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