スピンオフとありましたが、今作だけでも十分過ぎるほど楽しめます。
主人公は高森(藤間)浩一改めトーマさん。昼は弁護士、夜はオネエという清濁併せ持った方なんですが、自己否定や自己嫌悪に走りながらも時に吠えて、かと思えば従順で、何とも忙しい方
でした。
そんなトーマが、どういう経緯で弁護士を目指し、またどんな理由でオネエとなったのかが面白おかしく、時に切なく痛々しく描かれていたので、読みながら笑ったりホロッときたりとこちらも大忙しでした‥。
男気溢れる大悟やイケオジな斑鳩教授もいいのですが、なんといってもトーマを全肯定してくれたチーちゃんが大好きでした。自分よりもトーマの幸せを誰よりも願っていたチーちゃんに今のトーマを見せたかったな。
穏やかな2人、薄紅色の空と一筋の雲、目頭が熱くなるラストが心にしみました。読後感最高です!
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