合計741P。ものすごいボリュームでした。和風ダークファンタジーで、独特な物語です。設定が盛りだくさんなので、その説明で最初はテンポが遅く感じられました。鬼についての謎解きがメインのストーリーでしたが、視点も切り替わるので途中でよくわからな
くなり、何度か読み直しながら進みました。が、そんなに細かいところを気にしなくても、最終的には理解できる話でした。受けの忍は予想よりも女性寄りの性格でしたが、芯が強くて色っぽく、快活なところが良かったです。攻めのミハイルは見た目が美形なだけでなく、セクシーな男前。最初は独善的で強引でしたが、忍と結ばれたあとに見せる柔らかい表情や溺愛っぷりが素敵でした。途中辛いシーンが多いので、エンディングやSSは微笑ましくて、ニヤニヤしながら読みました(笑)。たくさんご褒美をもらった気分!『終わりよければすべて良し』とはよく言ったもので、読後感が良かったために多少の疑問点やツッコミどころはすべて吹っ飛び、満足度は高いです。あと、小山田先生のイラストが超美麗。妖艶な世界観を見事に表現されていました。
もっとみる▼