美術館の新人修復師であるヒロインと、画廊オーナーのヒーローとの恋愛です。二人とも浮世離れした感性の持ち主なのか、ふんわりした雰囲気で物語が進んでいきます。ヒロインの仕事の失敗をヒーローが修復することで出会い、ヒーローがヒロインの才能を見抜き
、画家の道にいざないます。ヒロインは恋も画家の道も手に入れてしまう羨ましい展開。大きな障害もなく、サクサクとハピエンなのですが、透明感のあるファンタジックな世界は、井上ワールドの十八番。読者もアーティスティックな絵画の中に引き込まれるような心待ちになります。
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