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作品内容

「いつかお前を助けてやる。一緒にアラスカに逃げよう――」幼いマルコとスコットが肩を寄せ合って交わしたクリスマスの約束。だがその後二人は離れ離れに。やがて成長したマルコとスコットは、思いがけない形で再会する――。

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  • ALASKA

    200pt/220円(税込)

    「いつかお前を助けてやる。一緒にアラスカに逃げよう――」幼いマルコとスコットが肩を寄せ合って交わしたクリスマスの約束。だがその後二人は離れ離れに。やがて成長したマルコとスコットは、思いがけない形で再会する――。

レビュー

ALASKAのレビュー

平均評価:4.6 7件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (4.0) あっという間に読了
    くるたいさん 投稿日:2023/7/27
    辛い環境で生きている2人、特にアランが自分を犠牲にして家族に尽くす生き方は、あの悲しい童話、「幸福の王子」を思い出してしまいました。 これ以上の不幸は無いのでは?!と読むのが辛くなる頃に、割とすぐ次の5年後がきます。展開の早い短編で良かっ た。楽しめました。 もっとみる▼

高評価レビュー

  • (5.0) どうか幸せに…
    amfrさん 投稿日:2021/6/15
    【このレビューはネタバレを含みます】 あるものを「おいしい」と言えるのは、それを食べたことがあるから。当たり前ですね。それの歯ざわりや舌ざわりや喉ごしがどんな感じかを味わったことがあるから、「これはおいしい」と言えると。 では、感情は?生活の中には、嬉しいこと悲しいこと腹立たしいこと心満ち足りること等がいっぱいで、今さら味わったことのない感情なんてない? でも、ワケあって「心が動かないように」生きてくるしかなかった(何十年も!)人たちにとっては、そうすることで悲しいも辛いも淋しいもあまり感じないで済む代わりに、希望も喜びも勇気も薄くしか感じられなかったはず。それはどんなに寂寞とした日々だろう。 彼らが屈託なく「いま幸せだ」と思える喜びを分かちあい、余すところなく幸福を味わい生きていけますように。 フォローしている方々のレビューに導かれて読みました。紹介していただいてありがとうございます。読んでいる間、心が震えていました。 続きを読む▼
  • (5.0) 20年間の愛のクロニクル◎
    わっきゃさん 投稿日:2022/1/23
    【このレビューはネタバレを含みます】 (M/M短編小説) 初読み作家さん。お馴染み冬斗さんの読みやすい翻訳です。 気の毒な生育環境にいる少年二人の、5年毎の華やかではないクリスマスイヴを追った20年間の軌跡なのですが、短編とは思えない読み応えがある壮大な愛の話だと思いました〜!! スコットとマルコの話。 始まりはカルフォルニアの寒空の下。 何も欲しがらず日々の暮らしが精一杯の二人は、子どもらしい生活とは無縁の険しい現実を歩み、離れていても互いが心の支えで想いあい懸命に生きて。切なかったクリスマスが大人になり幸せなクリスマスになるまでのクロニクルで、タイトルのアラスカへの夢を軸に温かでロマンチックな尊い愛の話でした。幸せな余韻が凄い!! BLジャンルにしておくのは勿体無い短編小説ですね 読後に藤さんの表紙を見てウルッと…掠れ感がなんともいえずイイ◎ 続きを読む▼
  • (5.0) あたたかいお話です
    salmonさん 投稿日:2021/6/12
    【このレビューはネタバレを含みます】 飲んだくれの母親を持つスコットと病気の祖母と妹2人をかかえるマルコ。彼らが12才の1993年から2013年までの20年間が5年ごとに描かれています。いつか一緒にアラスカへ逃げようと約束しながらマルコは家族から離れられずにバイトに家事に明け暮れます。2人の心は固く結びつきながらも離れていって...。エチはないです。途中はかなり不憫ですが、希望が見えるラスト。もう少し先も見たかったです。新書館さんのセールでモノクローム・ロマンス文庫、今出てる本コンプリしました。クーポン出るごとに買い足してましたが、今回のセール激アツでした。外国の作家さんのっていいですね。感情がストレートに伝わってきます。たいがい一途だし。読むのが楽しみです。 2021年4月 挿絵2点。 続きを読む▼
  • (5.0) わずかな読書時間で、すごく満たされる。
    wtreeさん 投稿日:2021/7/29
    たった40ページの短編です。不憫で無力な12歳から物語は始まり、5年おきに進んでいきます。限られた文字数で、それでも脳裏にはありありと彼らの今の姿、今までの5年間の暮らしぶりが浮かびます。大した文章力だと思いました。 不憫な運命から逃げ出 すように街を出て文字通り転落してゆくスコットと、苦しい生活から逃げ出さず家族を支えるうちに、ついには支える家族がいなくなっても生活から逃げ出せなくなっていったマルコ。 つらい展開が続くからこそ、冒頭の夜の、ふたりの健気さが何度でも輝きを放ち、切なくなります。 短い作品ですが、20年という時の流れを駆け足に感じることもなく、満足感たっぷりです。素晴らしい短編だと思います。 もっとみる▼
  • (5.0) レビュー買い
    asuntaさん 投稿日:2021/6/13
    【このレビューはネタバレを含みます】 不遇な2人の少年が、お互いを心の支えに過ごしてきたであろう20年間が描かれています。 ある時は待ち合わせたかのように、ある時は奇跡的に出会い言葉を交わすのですが、それが5年毎のクリスマスというのも素敵だし、お互いを気遣い思いやる姿がとても温かくてじんわりきます。その一瞬はどんな境遇であっても少年の頃の自分を取り戻せる2人がいて、神様からの粋な計らいのようにもみえました。ラストはようやく2人が欲しかったものを手に入れるところで終わります。途中はどうなることかと思いましたが‥。 レビューがなかったら辿り着けなかった作品でした。いつも感謝しています。モノクローム文庫、味わい深くていいですね。 続きを読む▼

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