所々展開が予想できたりもしますが、それを上回る濃厚な内容で、読後も満足感がありました。ヒロインは、聖女として大変な日々(本人には自覚なし)を送っていて、そんな中で前世を思い出して愛する人を失うかもしれない恐怖と必死に戦っていたので、ハッピー
エンドになって本当にホッとしました。ヒーローの、ヒロインを慈しみ大事に大事にしていたのがすごく伝わってきたところもすごくよかったです。聖女を失うと国の危機に直結したりするので、純潔を奪えなかったヒーローは何年も本当によく我慢しましたよね。まさに溺愛。素晴らしい。聖女ものは割とたくさん読みましたが、聖女の力で世界の安寧を保ったり、俗世と切り離して生活しなきゃいけないから宴の類も出られなかったりと、他と比べるとちゃんと『聖女』してたなって思います。
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