日本は進路を誤ったのか。戦前は「暗黒」だったのか。ワシントン体制から戦争責任まで、現在にまで尾をひく諸問題を徹底討論する
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく――。昭和日本はどこで誤ったのか? 戦争以外の進路はなかったのか? ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。
【※電子書籍版には収録されていない写真があります。】
1:ワシントン体制(大正10年)
2:張作霖爆殺事件(昭和3年)
3:満州事変から満州国へ(昭和6年)
4:国際連盟からの脱退(昭和8年)
5:二・二六事件(昭和11年)
6:盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)
7:東亜新秩序生命(昭和13年)
8:ノモンハン事件(昭和14年)
9:日独伊三国同盟(昭和15年)
10:四つの御前会議(昭和16年)
11:ハル・ノート(昭和16年)
12:真珠湾攻撃(昭和16年)
13:大東亜共栄圏
14:餓死と玉砕
15:科学技術と戦略
16:原爆とソ連侵攻(昭和20年)
17:戦争責任と戦後補償