私が今まで読んでいたあさぎ先生の作品は、わけわからないほど絡みに絡まった糸でめちゃくちゃヤキモキして切ないばかりの内容が多かった気がします。今作品は割と明るめで安心して読めました。ヒーローがちょっと軽めな言動で口調もこれまでの御曹司らしらか
ぬタイプ。ヒロインは明るさと強さと前向きさが魅力でした。恋人の裏切りにヒーローの登場で傷つくのも最小限で救われて、それから始まる2人の恋物語が山あり谷ありでしたが、ヒーローがヒロインには誠実であろうとする姿勢が好ましく楽しく読めました。ラブシーンも多めで2人の仲が深まっていく様子が読み取れました。それだからこそヒロインがヒーローを最後まで信じていられたと思えました。脇キャラもいい味出してて、ヒロインの親友は自身の気持ちが迷子になったときのアドバイスやお付き合いを助けてくれる。そして、恋敵とその僕はヒーローヒロイン両方の心の絆を図らずも強く結ばせてくれる存在で。354ページ?飽きさせずに一気に読ませる力量は流石あさぎ先生です!
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