無料で試し読みをしましたが、購入は見送りました。ヒロインは自ら「自分は最高権力者だ」と宣言し、自分を散々虐げてきた父親に思いのままに権力を振るっています。彼女が受験した大聖女候補の選考は、筆記試験と魔力量測定を同時にやった、とありますが、こ
の世界での大聖女って、心根の善し悪しは全く関係なく、単に持って生まれた素質と、頭の良さと魔力の多さで決まるようです。…教会も、過去に適性が大聖女じゃ無い人間を間違えて育ててしまい、お金と時間を無駄にした!みたいな発言をしていて、この世界の常識にはついて行けないと感じました。虐げられた人間が、己の努力で自身の境遇をひっくり返して、ざまあ!してやった、っていう展開は好物ですが、自身の立場や地位をひけらかして相手を踏み躙る態度は、嫌味の方が強くてちょっと苦手です。無料試し読みの最後で、ヒロインが大聖女選考試験に合格した後、父親を殴ってスッキリするところがありましたが、「それをやったらお終いだろう」と思ってしまいました。好き好きだと思いますが、個人的には、好きになれませんでした。
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