作者買いです。新作嬉しいです!
相変わらずどことなく昭和っぽい古臭さを感じるんだけど、そこがこの作者さんの描くお話の魅力であって、わたしもずいぶんハマってしまってます
今作は登場人物はほぼ二人だけ。余計な他人はほとんどいない
。
人を愛する気持ちを知らない美しい蘇芳さんに対し、長い長い片思いを拗らせてる日夏。
どんなに拒絶されようとグイグイくる日夏に、蘇芳さんが徐々に徐々に絆されていくまでの過程が延々ひたすら描かれております。
最後らへんで日夏が側に居なくなって、ようやく蘇芳さんは自分の気持ちを自覚します。
えち描写は殆どありません。そこに物足りなさを感じる人もいるかも知れないし、日夏の長い拗らせ片思いが実を結ぶまでとにかく長いので、そこにヤキモキするかも知れない。
でも、ふたりのやり取りに徐々に愛情が混じっていく様や、無性愛で他人に対して鉄仮面のように隙のない蘇芳さんが日夏の優しさや温かさに触れるにつれ、自分の感情に戸惑ったり振り回されたりする初々しい可愛いらしさが出始めたりなど、
そういったお話が好みの人は、じっくり楽しめると思います。
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