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吸血鬼もの。「蝙蝠」と呼ばれる吸血鬼が、自治組織を形成して暮らしている設定。人間とは相容れない存在としての蝙蝠、人から吸血鬼になってしまった人々の哀愁感が良かったです。
2話目までは主役交代式の短話連作、3話目はゲストキ
ャラ主役のある程度独立した話ですが、3〜5話で主人公が主役の連続した話になっています。
後半の、主人公の因縁の相手がいささか呆気なく、もう少しダークでも良かったのになという気持ち。
後書きによると、他にもいろいろ話を考えていたということで、ぜひそのいろいろを描いてもう一冊出していただきたい。
とりあえず同著者『餌付けは夜半、あの部屋で』に蝙蝠シリーズの話が収録されているようなので、機会をみて入手したい所存です。
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