6号に、水谷フーカ「Cl」の単行本の続きが載ってます。
また、全号通して、のばら「偽作舎」シリーズ(寄宿学校が舞台の群像もの)が掲載されています。単行本化は立ち消えになってしまっているようなので、寄宿舎もの好きはとりあえずこの雑誌でご一読
あれ。耽美過ぎず明る過ぎず、個人的にかなり好きなバランスです。以下、シリーズ各話。
・1号「ベクトルの行方」子供っぽい自/殺志願者リンデンと温室の主マルベリの話。マルベリの心情が切ない。
・2号「妖精事件」監督生カイドウと妖精が見えるマヒワの話。願いのような嘘、夜のバラ園に妖精に紅茶、たまらん。
・3号「亡霊の恋」旧校舎のきもだめしと、置き去りにされた決着のつかない幽霊のような恋心。
・4号「かつて天才は」聖歌隊の天才の残像。天才をとらえられるのは天才しかいない、わかっていても寂しい。
・5号「花泥棒に花束を」1、2号のキャラにもう一人加わった、園芸部の日常的話。
・6号「ほんとうのきみ」こちらも園芸部の一コマ。マルベリがかわいい、それで良いそれだけで良い。
以上各話感想、それぞれは星4つ。
キャラクターが多いので、本当はまとめて読めたら嬉しいんですがね……まとめて読むと星5つってタイプの作品群なんですがね……この雑誌の最新6号が数年前ということを考えると……(涙)。
著者サイト「鬱鬱」でも色々エピソードが見られます。
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