高校教師神野が新しく越してきた部屋の隣には元教え子の森本が住んでいた、という偶然から始まるお話。穏やかな日々がゆっくり流れていき、特別なことはなにも起こりません。ただ、「おかえり」と言ってもらえるのが嬉しい、相手のちょっとしたことが可愛いと
思う、一緒にいる時間が心地良い、そんな小さなことの積み重ねで相手に好意を持ってそれが恋になる。まさに「好きになった相手がたまたま同性だった」を体現したようなお話です。ゆっくり静かに結んだ繋がりはだからこそ強くなって、そのうち夫婦のようになりそうな二人です。高校時代から先生を想っていた森本くんが振り絞った小さな勇気が報われてよかった。
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