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ミッドナイトブルー
1巻完結

ミッドナイトブルー

700pt/770円(税込)

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作品内容

『ミッドナイトブルー:色の名称。「真夜中の青」と形容される、ほとんど黒に近い青のこと。濃紺よりも暗い紫みの青。中国明朝の磁器に用いられた釉薬から名前がついた「ミンブルー」に由来するという説もある。』 ―それは高3の夏「卒業しても2年ごとに集まって4人で火星観測をしよう」そう約束した2日後に、彼女は交通事故で死んでしまった。天文部の同級生だった僕たち3人は彼女との約束を守り、2年に1度集まっている。そこには、僕にしか見えていない彼女も来ているけれど―――…。(「ミッドナイトブルー」)  戻れない青春の日々を大事に慈しむ表題作他、ノスタルジー溢れる短編全7編を収録。新世代の叙情派ストーリーテラーが贈る傑作短編集。 ― 人生の宝箱に入れたくなる物語たちをあなたへ ―

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作品ラインナップ  全1巻完結

  • ミッドナイトブルー

    700pt/770円(税込)

    『ミッドナイトブルー:色の名称。「真夜中の青」と形容される、ほとんど黒に近い青のこと。濃紺よりも暗い紫みの青。中国明朝の磁器に用いられた釉薬から名前がついた「ミンブルー」に由来するという説もある。』 ―それは高3の夏「卒業しても2年ごとに集まって4人で火星観測をしよう」そう約束した2日後に、彼女は交通事故で死んでしまった。天文部の同級生だった僕たち3人は彼女との約束を守り、2年に1度集まっている。そこには、僕にしか見えていない彼女も来ているけれど―――…。(「ミッドナイトブルー」)  戻れない青春の日々を大事に慈しむ表題作他、ノスタルジー溢れる短編全7編を収録。新世代の叙情派ストーリーテラーが贈る傑作短編集。 ― 人生の宝箱に入れたくなる物語たちをあなたへ ―

レビュー

ミッドナイトブルーのレビュー

平均評価:4.2 11件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 海を見ていた午後
    あおまめさん 投稿日:2024/3/17
    表題作ミッドナイトブルー、亡くなった同級生への淡い恋心のお話。読んでいると何故だかユーミンの「海を見ていた午後」を思い出す。思い出の場所、何気ない会話、そっと見つめた横顔、もう2度とは戻らない時間、伝えることのなかった想い。ゆっくりと揺蕩う 描写の中に、時折細く悲しい叫びが聞こえる。 山手から海を眺める。光に反射した波間の白いきらめきやソーダ水の中を見て、1人物思いに耽る。あの頃が戻らないことはとうに分かっている。もうとっくに諦めている。それでも、今では思い出すのにも時間がかかる遠い痛みをここで反芻する。そっと目を閉じ、静かに想う。そうすれば、私は思い出の中のあなたにまた会えるから。この痛みを繰り返し、悲しみや輝かしいあの日々をゆっくりと胸にしまうのだ。永遠に永遠に。忘れないように。遠くでかすかに汽笛の音が聞こえる。 もっとみる▼

高評価レビュー

  • (5.0) 佳作のそろった短編集、とくに表題作が良い
    daipa8さん 投稿日:2020/1/2
    【このレビューはネタバレを含みます】 短編ゆえに人物を掘り下げたりすることはできないので、どの作品でも一つのネタ(整形、浮世絵、きつね、鍋、植物、監視カメラ、火星とポータブルCDプレーヤー)を介して、淡い男女の関係が描かれています。表題作のミッドナイトブルーのラストは切ないですね。「さよなら」ではなくて「おやすみ」のところが、じーんときてしまいました。それと、この作家さんが描かれる女性の横顔のカットは独特の魅力があって、大好きです。 続きを読む▼
  • (5.0) 表紙でピンと来たら
    新小岩さん 投稿日:2022/8/17
    是非購入されてみては…と思います。 今セールなので。 控えめな実力派で、とても良い短編集です。 人生のままならなさが、優しく融解していく様な作品たちです。 最後まで読んだら、是非冒頭に戻ってみて下さい。 改めて、短編集として完 璧にまとまっていると感じられるはず。 とても気に入った方は、紙も手にとって欲しいです。 裏表紙にグッと来るはずです。 もっとみる▼
  • (5.0) あっさりしてて繊細な短編集◎
    わっきゃさん 投稿日:2020/11/15
    こちらの短編集は情緒があってどれも良かったです◎ 特に「箱の中の想い出」「今夜会う人」「ある夫婦の話」「ミッドナイトブルー(表題)」が好き。すれ違いやズレの切なさがあって。滑稽とか愚かと言えない不器用さを見守りたくなる人達。
  • (5.0) 読み終わったあと、気持ちが良い
    ririringさん 投稿日:2021/2/16
    ぜんぶの話の設定、キャラが良くてすごくおすすめです。読み終わった後にいわゆるハッピーエンドでなくでなんだか胸が温かくなりました!
  • (4.0) 眠れない夜に読んで気持ちが嬉しくなる
    るんるんさん 投稿日:2023/3/7
    胸がキューっとする短編集でした。もやもやした気持ちが少し晴れました。これで眠れそうです。作者さんありがとうございます。

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

淡くて心地よい空気感
制作:クリームめろん(シーモアスタッフ)
タイトルの通り淡くて少し暗めのブルーのような空気感の漂う作品が詰まった須藤佑実先生の短編集。高校教師の石井が朝目覚めるとそこには覚えのない女性が居た。彼女は5年前に石井が担任をした生徒、岡野史織だった。顔で気づかなかったのは整形をしていたからだ。心地よい読み応えの1冊です。

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