身近な人の死を遭遇したことが無い人は、喪失という経験
失って得たという経験がない。
中年、青年と老年との中間の年ごろ。 現代では、ふつう四〇歳代から五〇歳代にかけてをいう
中年であることを受容する過程であるイベントがないまま歳をとった
ということに尽きる。
思い描いたことがないのではなく。目が曇っているのだ。
よく曇りなき眼で見ると中年だらけである。
人は、自分の見たいものを見て、聞きたいことを聞き、話したいことを話す。「見ざる言わざる聞かざる」は、戒めである。人は身勝手だからだ。
この作品と一人の迷える中年の葛藤とも言える。
現代の自由という名の鳥籠という、現し世の流れとも言える
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