初読み作者さま。試し読みのなか女装した大柄な男性が、小さなブランコに座って窮屈そうに縮こまって泣いている姿を見て 読んでみたいな、と思い手にしました。クマさんと呼ばれている彼は、お店のお客の言葉に傷ついては夜な夜なそのブランコに乗って泣いて
いる…。そんな彼の脱げた片方のハイヒールを手に声を掛けて来た高校生のオデコちゃん。涙で溶けたクマさんの化粧に恐怖した彼に、「すぐ消えるから ごめんね、」というクマさん。その言葉に世間での彼の扱われ方を見た気がして、この作品を購入して良かった…と思いました。
オデコちゃんのいう、同級生でもない謎で大事な友人ているな…と思います。だからか逆に誰にも紹介する必要もない訳で、その関係性が楽なのかなぁ…と、2人を見て思いました。…クマさんとの衝撃的な出会いはオデコちゃんにとって忘れ難い出来事で、また泣いてないかな、と気になってその公園を通るうちにクマさんと話す様になった…。2人の友情がこの先どうなるのか…それは読み手の想像の域なのですが、1度目を読み終わった後はそれが気になってしまって2度目へ…。読み返す途中、照れてるオデコちゃんを発見…そんな彼を見るクマさんの瞳…。するとやっぱり私の腐の脳は…天然でちょっと鈍いオデコちゃんに、クマさん我慢出来ず…のゴールに辿り着いてしまうのでした… もちろん、尊重し合う友情のまま…の展開もある訳で…。
他短編5作品…もそんな感じの斜め目線で楽しく読みました。両極端な高校生2人の友情…物語も良かったです…。こちらはリバ…ぽい…(ごめんなさい…)25日までセール中です。肌を見せたりはありませんー。
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