おとなにナッツ以来久々にこの作者の作品を読みました。感想は、良くも悪くもなかよし掲載作品だなー……と思っていたら、あれ?ベツコミ掲載だったの?と驚き。
読者の年齢層上がるのに、この作風は小学生対象の漫画に思いました…。なぜ掲載誌移動したん
だろう…。
小学校以来の幼なじみが再会したかと思ったら入れ替わってしまうドタバタラブコメディです。
龍虎はかなりの単純男子で分かりやすく、ほぼ男の子目線で物語は進みます。
対するヒロインの芽衣は自分の気持ちを内側に抱え込むタイプでなかなか明かさないので、入れ替わった事により彼女の本心に迫ることがこの物語のキーとなっていたように思います。
しかしなんというか、最後まで読んでみても感動が薄かったことが残念でした。
「芽衣、本当は何を思ってるの?!」って所がこの作品で1番重要な部分でしたが、明かされても「なんだそんなこと?」と肩透かしをくらったような理由しか出てこず。
結局なんの障害もなくハッピーエンドで終了って感じでした。終わり方は予想してた通り、おとなのナッツと変わらず……。
懐かしさは感じれて良かったものの、そんな昔の自身の作品と同じワンパターンで描かれてて良いのか?と辛口な疑問も生まれました。
どう終わらせるのか気になって読んだだけで、面白いから読んだわけではないんですよね。
だって正直この作品、何が面白いのか分かりませんでした。1番重要な"入れ替わった意味"が無いように感じました。
これを言ったら元も子も無いですが、入れ替わらずのままこのキャラ達でストーリー展開した方が面白かったのではないでしょうか…。
入れ替わったおかげで何か救われたみたいなエピソードが何も無かったように思います。
作者さんは「君の名は」が好きなのではないかな?と随所で感じる作品でしたが、君の名はが好きなら、もっと君の名はが面白かった理由について考え、学ぶべきです。似たような作品を描くのなら、ストーリーを面白くするためのポイントは抑えて欲しい…。
それに芽衣が暗くなった理由も微妙でした。可愛すぎてイジメられていたとかの方が良かったです。
先生も、こんな先生現実にいたら保護者黙ってないだろと思うような言動でしたし…
途中で先生に入れ替わりバレそうになるくらいのハラハラ展開も欲しかったです。
可愛い作品ではありましたが、小学生向け止まりの残念な作品でした。
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