読み放題から。駅前のコンビニの店員の関西弁オカン気質の貝塚君が年下無表情男子の五十嵐君がいきなり告白されて、秒で断ったものの、どうにも気になる存在になって...で始まるお話なんですが、これが最近買った新刊より心に残った。BLを読むきっかけが
水城せとなの窮鼠はチーズの夢を見るオールワンエディションで、女好きの恭一が今ケ瀬に絡め取られるように見え、好きだけでは済まない恋愛の恐ろしさを垣間見た気がしたのだ。そこには、それまでマジョリティ側にいた自分がマイノリティ側に行くことへのそこはかとない恐怖から来る抵抗感がリアルに描かれていて、ひどく興味を惹かれた。それ以来、多様なBL世界を楽しませてもらってきた中、窮鼠のようにドロドロしてはいないけど、ノンケの主人公が同性の後輩に惹かれて、でもいざ距離が近づくと心が追いつかなくて涙が溢れてしまったり、そのことで相手を傷つけてしまったのでは、と思い悩んだり、と惹かれながらも葛藤を覚える姿が読み手にも共感できるように描かれているこの作品を読み、一周回ってきたけど、やっぱり同性を好きになることへの葛藤が描かれている所にBL作品の魅力を感じるんだと実感☆逆にそのあたりの葛藤の描写がない作品には、補って余りある魅力がないと物足りなさを感じてしまう。と、王道かもしれないけれども、共感を覚える登場人物のやりとりに胸キュンできる魅力的な作品です。登場人物も、関西弁の貝塚君は良く話すし、素直で相当可愛い!こんなに可愛い関西弁話す男子いるのかしら?無表情な五十嵐君が、酔うと考えてることダダ漏れになる設定も気持ちが伝わりやすくていい。そして貝塚君が可愛い過ぎて共感してしまい、自分がノンケ男子(仮)となって五十嵐にトキメく感じを疑似体験するという、少女漫画的事態が起きたのは驚いた!貝塚君の関西弁オカン気質がもたらした出来事なのか...ちょっと胸苦しく、幸せな気持ちになれました
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