5作品入っている。昭和49〜50(1974〜75)年発表で、「白いアイドル」は「青いリサイタル」に続いていく。
芸能人と恋愛とか付き合うとかの話の多いくらもち先生の、そのジャンルに於いては最も初期作なのではないか。
一番この5作品中
で古い「クローバーの国の王子様」は作風が違っており、私の中でのくらもち先生の注目作品の始まる前夜、といった趣の作品。絵には、これぞくらもち先生、という絵の片鱗がかなり出ているのだが、ストーリーは一般的な他の少女漫画の範疇。
「ジュンのほほえみ」は、肝心のジュンの存在感が弱い。ジュンは居るのだけれど、主人公の絵もキャラも、そういうタイプの女の子だと納得させる絵になっていようと、読んでるこっちが二人は果たして合うのかな、と、ツーショットの収まり感不足を覚える。
「愛が集まる場所」はタイトルが、わからなくはないが、もっとしっくりくるものが良かったように思う。
この作品集は、私の中で、くらもち先生と来ればこんな絵、こんな雰囲気、と頭に思い描ける典型の初期作が詰まっている。
そういう意味で、大甘で5星。
追記:202/05/21___
くらもちふさこ works BETSUKURA (kuramochifusako.girly.jピー)に拠れば、「白いアイドル」は、先生は最後のネームを直されてしまったことに、ずーっと長く引っ掛かっていたとある。今頃知りましたがそうだったんですか!、という感じ。ドメインをここに書けないため末尾を片仮名に変更しました。
(全然関係ないけれど、このところ独り「くらもち先生fair」していたら、今日のMXTV株式市況に証券ストラテジストが倉持さんという男性が出演して笑った。)
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