「小さな約束」子供たちが無茶して行った父親探しが功を奏してハッピーエンドという物語。父親がほしい。素直に言葉にすると母リビーが傷ついてしまうことをサミーは分かっている。だから言えなかったが、入院してしまった母の傍にパパがいればと素直な気持ち
が起こした行動。健気でかわいい。喧嘩して家出した恋人サムを2週間部屋で待ち続けたリビーが悲しい。どんな2週間だったか想像するに胸が痛む。でも、2週間という設定に根拠が無くて疑問。そこに例えばアパートの更新時期が重なって住んでいられなくなったとかの理由をつけて、ただ終ったのだじゃなく踏ん切りをつける背景があればもっと納得できると感じる。また、サムのこれまでも描いてほしい。リビーを失ったことの苦悩や罪悪感を言葉だけではなくて描いてほしかった。「愛ゆえの誤解」言葉少ななドルーにどう接すればいいのかわからないジョリー。正直に言ってこの物語は傍に居る男性に頼ったというご都合的物語に感じる。ドルーの感情表現が苦手なのには義弟の存在がコンプレックスになっている。義弟の方が愛される存在と考えているのだろう。可愛くて素敵な女性ジョリーも義弟の方がいいに決まってるというすねた子供のようだ。ジョリーにしてみてもダリアンとドルーとの比較で、遊ぶならダリアン、結婚するならドルーといった結論をしたように読める。自分が18歳の少女だったからダリアンが好きだったが、大人になって子供が出来てみればドルーよねみたいな。リアリスティックでロマンチックじゃない。
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