この一冊の中に収録されている、今から 君を奪います、は、関西弁のメガネ男子が 心を奪ってしまいました。大雑把そうに見えて かなり 厳密に計画を立てているところなんか、大阪人だと思いました。大阪城って感じですね、なんか。外堀から囲ってしまいま
しょう、的な、もう そうしたら、逃げられませんよ、的な。言葉巧みに 心の鍵をこじ開けて、無造作に 土足で入ってくるとこなんか、まさに 大阪の男! さぁ、今から愛を誓おうか、は、泣きました。これは これで、男性の理系頭脳が働いた感のある恋愛で 素敵です。男性は いつも どこかで 争奪法、略奪法を考えているんだと思います。そういう心理を上手く組み入れた作品だと唸りました。普通、TL作品は 悶絶するんだけれど、藤里先生の作品は たまに 唸らされます、巧妙に構想された内容が TLを超えてるように思います。ほんと、いつか、映画で観てみたいですね。最後の作品は なんで 泣かされたかと言うと、こんなにして、男性が想いをグルグル巡らせて、どうやって 彼女を自分のものにしようかって考えて、それを 直に、彼から告白されたら、そりゃ 泣くしかないでしょ、嬉しくって。彼女側に感情移入したら、そういう結果になりました。 セックSだけがメインではなくって、心理描写を重視した 心がザワザワして、キュンともなるTL作品をお探しなら、読んで損はない3作品だと思います。
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