異種間大好きの私が大歓喜した。竜が生命ではなく、災害そのものという概念も良かった。災害そのものの存在が人間の関係性に憧れたらどうなるか、というテーマをメインに描かれている。そして、その副産物として、一つのものだけに頼る危険性も描かれている。
例えば、農産物でも軍隊でも行政でも、何か誰か一つだけに頼っていたら、それがダメになったらどうなるか、という。人間社会でも三権分立の元となるリスクの軽減や分散の重要性についても描かれていて、社会派漫画としても非常に面白かった。
ただ、低評価レビューのラブやセッが少ない、と言うのもわからなくもない。おそらく社会派部分を削減すれば、BLとしての役割は果たせたけど、それはそれで面白さも減った気がする。
また、2〜3冊かけて描く内容を1冊に納めているので、ダイジェストみたいに感じるのも間違いではないと思う。それはもう作者さんの描きたいものがたくさんあるにも関わらず、編集部がページや連載枠をご用意できなかったから、そういう資本主義の仕組みが悪かったとしか言いようがない。
なので、これをパイロット版として、続編というか本編を3冊くらいで出しましょう?そうすれば、みんなが満足できる最高の平和解決案ですよ。そうしよ。続編待機コールしよ。
あと、例に漏れず私も竜の爪を触手と勘違いしてワクワクしました。おまわりさん、犯人は私です。ガチムキ男性が触手と異種交配させられるえっちなヤツかと思ってた(笑)。触手の代わりに脳直感覚概念セッがあったので満足です。
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