「LOVE SONG」があまりにも心に響いたので他の作品を探していたところ、1つしかないレビューにどうにも惹かれるものがあったので拝読しました。(1巻290p、2巻274p、3巻209p)
これは隠れた名作だと私も思います。登場人物は幼馴
染みの達也と淳一。1巻は逡巡や葛藤がある少年から思春期にかけて、2巻では人生の選択と決断に迫られる青年期と息子の物語が始まり、3巻ではその後の息子のストーリーと壮年期以降に訪れる静かな幸せが丁寧に綴られています。
少年期は絵の古さと拙さもあるし突拍子もない展開(ショタあり)に驚きますが、実はストーリーの肝にもなってくる。試し読みが出来なかったので1巻冒頭を読んだ時は大いに後悔しましたが、それを補うにあまりあるストーリー展開に脱帽、言葉の1つ1つが刺さりまくりでした。クスッとする場面もあるので重くはないのですが、シリアスな場面ではきちんとツボを抑えているのでリアルに迫ってくるものがある。読み手によっては受け入れ難い展開があっても、目を逸らしちゃいけないよと無情に突きつけてくるあたりは作者様らしくて好きでした。そしてラストは涙腺大崩壊、これは逃れられません‥。
この作品の素晴らしさと感動を上手く伝えられずもどかしいのですが、とにかく多くの方に読んで頂きたい。感動のあまり気付いたら思わず泣いていたという逸品です。ストーリー重視の方、ここに名作埋まってますよー!と叫びたい気持ちでレビューを書きました。
まんだ林檎先生、素晴らしい作品をありがとうございました。ものすごく感動しました!
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