こちらの作者さんの作品購入はこれが２作目。どうも表紙の眼鏡キャラのビジュアルに惹かれず読まず嫌いをしていたんですが、先日の出版社さんの半額セールで１・２巻まとめて購入しました。購入した時の総合評価が4.3だったのでそこまで期待せずに読んだん
ですが、期待以上に良かったです。１巻は１〜５話＋描き下ろしで199ページ、２巻は６〜8.5話＋スピン元のお話（番外編）が２話と表題作の描き下ろしで207ページ。BL編集部に異動になった獅子王×新人BL作家・悟のお話です。編集者×作家で、作品のために擬似恋愛をしていくうちに…という鉄板設定なんですが、二人のテンポとか温度差、スピード感がすごい良かった！自身の家庭環境から「好き」な気持ちが分からない悟。獅子王さんがそんな悟をキュンとさせようと色々試すんですが、その響かなさがすごい笑。悟はそれが駆け引きでもなんでもなくて通常運転で、すごい「のれんに腕押し」状態なんですが、それでも引かない獅子王さんもすごい笑。そんな悟が徐々に人を好きになる気持ちを理解していくんですが、そこに至るまでが早すぎず遅すぎず、個人的にはとても好きなスピード感でした。正直受けの悟のビジュアルがあまり好きじゃなくて、うーんこれで萌えられるかなぁと不安だったんですが、読み進めるうちに意外と悟のビジュアルは気にならなくなってました。線がガサガサした感じの作画なのでちょっと雑に見えるんですが、絵は細かい所まで描き込まれていて、身体のバランスなども終始崩れることなく安心して読めました。ちなみに私はスピン元「アキハバラ〜」は未読ですが、こちらの作品だけでも全く問題なく読めました。
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