最初からフルスロットル。ギャグでシリアスでコメディで、コケティッシュでフェチシズム。懐かしのJUNEを思い出したりもしました。こんなに荒唐無稽なのにちゃんと恋愛漫画として成り立っている、不思議な漫画。2カプを軸に話が進みます。
【サイ
コ・アナ●バスターズーーノンケも落とすセック●アピールで5人の男たちが踊る、ゲイダンスユニット。奔放なダンスに堕ちた平凡な男が、彼を忘れられずにいると…】
まずあれですね、画面がすごい。すごいグイグイ迫ってくる。強い。圧が強い。ちょっと画面離しましたもんね(笑)画面から圧を感じるなんて、めったにありません。ダンスシーンもエッチシーンも強かった。それだけで印象に残る漫画です。
さて、1カプ目は平凡サラリーマン×メインダンサー。サラリーマンの明人はクラブハウスで出会ったダンサーである千織に魅了され、だんだん狂っていきます。いや、元々そういう資質があったのか。千織に惹かれている時点でどこか狂ってますよね。ゲイという自覚もなかったし、無自覚に狂気を抑え込んで平凡の皮を被っていたのかもしれない。そんな明人が段々解放されていく様が見所です。
2カプ目は千織の幼馴染みであるメンバーの林太郎と、千織がある事件に巻き込まれたことでチームが休止状態となった間にコラボを組むことになった章吾との、バチバチな関係からスタート。恋愛的にはこちらの方が萌えますね。童貞処女の林太郎がかわいい。これはもうホントにたまらん。
音作りでスランプに陥った林太郎。その音源の秘密を知り、千織がある行動に出ます。これがまた狂ってる!この狂気がすんごくエロチックでアブノーマル。これはもう読んでからのお楽しみ。
林太郎と章吾の、ちょっと曖昧な関係に決着が着くところで終わります。林太郎がいじらしくて、それに絆された章吾もなんかかわいくなっちゃって。こんなにサイコな漫画なのに、ちゃんとキュンキュンさせてくれるんです!
万人受けはしないかな、と思うけど、ハチャメチャな展開や発想に感嘆しつつ、そこはかとないエロティシズムやピュアささえ感じる恋愛模様を楽しめる作品です。風変わりなBLを読んでみたかったらオススメ!
なんか、他のメンバーの話もあったら面白そうですよね。続編やスピンオフあったら読みたいです。
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