6作入り短編集。登場人物はみんなどこかイカれてる。そして、そのイカれっぷりに対するツッコミ不在なため、どことなく平穏に話が進む感じ。作者を含め誰も彼等の善悪や幸不幸を裁かない、けっこう好きな作風です。
たぶん著者デビューコミック、全体的に
もう一歩ではある、原石感ある作品集。一作星4、後は星2〜3。
・「家猫ごはん」行方不明の猫が人になって戻ってきて……という話。一番BLっぽい気がする。
・「くろねこ研究員(前後編)」マッドサイエンティスト多田の薬のせいで猫耳が生えてしまう主人公とその恋人の騒動。多田のマッドっぷりが本気のマッド。これが星4つ。
・「縛りはキツめに!」歯列矯正の話。ちょっとイテテってなる。
・「空腹オーバー/ドーズ」ボクシングの減量話。
・「学校の先生の先生」えげつない。
・「もしかして日常」ミサコを通じてなぜか同居することになった男二人の明日はどっちだ。BLとはちょっと違う感じ。
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