ほとんどのレビュアーは、自分の好みに合う作品・共感できた作品に高評価を付け、嫌い(地雷)な作品・理解できなかった作品に低評価を付けていると思います。
なのでシーモアの評価基準を『良作か駄作か』ではなく、『好きだと思う人が多いか少ないか』、
に重きを置いて考えています。
しかも嫌いな作品にわざわざレビューを付けることはあまり無いようで(もちろん例外はある)、その基準さえ絶対というわけではありません。
しかし購買するに当たり、レビューはとても貴重な情報源です。
私も買うかどうかを迷った時は必ず参考にさせて頂いています。
今作品は私がレビューを書いている現在で73件のレビューで評価4.9です。
いかに好印象をもっている人が多いかを伺えます。
さて多くの満点を得るBL作品とは、ちょっと不思議で、想像の斜め上を行く、少し怖くて、すごく可愛くて、品の良いエロが程よく展開されたもののようです。
今作はそれに全て当て嵌まる、言い方を変えたら奇跡の作品だと思います。
一番のポイントは、『わかりやすい』ことです。
共感を得るための必要最低限ですが、これがなかなかに難しい。
絵と文字で表現し伝えるバランス(多過ぎず少な過ぎず)が絶妙なこと。
主たるキャラクターが好人物かつ等身大かつ少し不思議なこと。
BLなのでCP2人の対比が一目瞭然で、しかも惹かれる理由がちゃんと描かれていること。
それらがキチンと整備された上に、笑いと意外性とエロスを載せて感動に導いています。
読んでいるあいだ安定して「おもしろい!」と思えるのです。
また御託を並べました。
なんだかんだ言っても、おもしろい作品に会えて幸せだった、ってことです。
もっとみる▼