面白かったです。不穏な空気感から始まった二人ですが、ラストに向けて一捻りあってのゴールは流石でした。先生の作品は何から何まで独特で…セリフには笑っちゃうし、二人の設定や伏線が地雷のように思いがけない所に、驚きの形であるから「次はどうくる?」
とワクワクしながら読み進められました。会話のやり取りもあっちこっち飛びまくって筋が通っていないようでいて、獣道のように実はさりげなくある…みたいな、スベるかウケるかギリギリの所を綱渡りのように進む感じが好きです。あとがきで先生が「今回は、ギャグ成分少なめの少し暗い話でしたが…」と仰っていて、正直笑いっぱなしで「どこが!?」と思いましたし、「ご自身の破壊力を見誤っておられるな」とも思いました。『落とし前つけてもらいます』に近いノリだと思います。ハマる人にはハマる、やや中毒性のあるギャグ多めの作品で面白かったです。
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