うわー…どうしよう、この作品、びっくりするほどよかった。
私が今まで読んできた全ての吸血鬼ものの中でも、一番好きな作品かも。
とても美しく、とても切ない。
プラトニックです。エチはおろか、キスさえないです。
でも「それBLなの?」と
問われたら、私は迷わずBLです、って答えると思う。
ここに描かれているのはブロマンスよりも濃い、純愛の世界だと思いました。
体を重ね、ラブラブするのがBLの全てではないと思うんですよね…。
その人の幸せを願い、共に生きることを望み、その人が自分の心の支えになることを……愛してる、と呼ばずになんと呼べばいいんだろう。
この作品、一貫して命について描かれていると思いました。
雪のように無数に積み重なり、いつか消えてしまう儚さと美しさ――ものすごく綺麗な世界。
あまりにも強烈に美しかったから、読み終わった後、少し泣きました。
すっきりした絵、無駄のないストーリー、読後の余韻…本当に素晴らしかった。
エロ不要、ストーリー重視の人におススメです。
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