敵が倒れてもいないうちから、二人はもう既に特別な関係を周囲に憚らなくなって、一巻目の緊迫よどこ行ったという感じで入っていくが、クライマックスでは唯一危機発生。
信頼の深まったメイン二人は頁を追う毎に、安定的に、思いやりあっていく。この
二冊目はちゃんといつか二人はけじめつけるよね?、ということだけ。
もちろん、悪人達の断末魔も聞きたいところ。
ところが、あっけない。
それに、最後を確認しないと!?
ヒロインだって死んだと思われていても死んでなかった。
そこ、このストーリーの原点には、ヒロインは瀕死の重傷でも戻ってきた。
それを思えば、やはり、揃えて完全だと思えるのだが!?
人物達の関係が、姉弟仲の割にヒロインに重大な影を差した事件をそこまで知らないのか、とか、ジリアンと夫との立ち位置が、メインキャラ二人との距離が、どうも掴みにくい、とか、あと、悪人の狂気じみた気違いぶりの異様な存在感の割に最後があっけないなど、このストーリーの中の人物配置はなんとなく微妙と思った。
私は、二人の関係深化を楽しむ過程をHQで楽しみたいので、一冊目のこれからゾーン、みたいな予感を持たせる盛り上がりから二冊目の、下がらないのはよしとしても、もうグングン上がらないのも、反対に若干寂しく思う人間。
星4.5位に感じている。
対照的に、第一巻星数は掛け値無しで5つ献呈したつもりだが。。。
29頁の「憎み合ってる」には、未だに?、との疑問が一杯沸いた。いつの話だ、とピンと来なかった。
誤字の無いようにお願いします。
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