大きく3つのストーリーに別れています。どれも切ない系で、グッときます。
私は表題作が好きかな。いたる箇所でフレグランスのワードが出てきますがそれが作品の世界観を高めていてイイんです!
匂いに敏感な信夫が、神原とは恋人ではなくオモチャでも
いいと開き直りながらも、その関係を確固たるものにしようと恋の駆け引きをする様はとても切なくていじらしい!!
神原が縁談相手を偶然ですが紹介する場面では私も胸が締め付けられました
結局は縁談相手ではなく信夫を選んだ神原ですが、誰かに取られたくないと思ったり、信夫への合鍵がチラッと頭をよぎったりする感情が‘恋’なんだと早く気づいて!!信夫を安心させてあげて!!と願うばかりです。
あとは、一つ年上だけど大学で同級生になって、しかも同居することになった従兄弟の話しと、告白されて逃げるように去った相手との再会で恋心が再燃し捕われてしまう話(あの世の楽園ではなく地上で幸せになろう、ってセリフ…素敵)です。
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