キレかわなヒロインがゴージャスなドレスが似合って、キラキラ世界で幸せになるハーレクインクオリティそのもの。
私はスラッと読める話より、眺めたりコマを戻ったりして時間をかけて作品を楽しみたいタイプ。
これは歯応えが少し足りない。
3
.5位のつもりで。
人づてに、ヒロインのまわりの人たちがいろいろと、説明をしたり、言い訳したり、後悔して謝ってくれたり。それらを信用することでこの話は成り立つ。
そもそも貴女は実はどこそこの誰それの血を引く莫大な財産の相続人で、という話が詐欺ではなく妄想でもなく本当だ、というところにHQは成り立つ。
入り込めなかった。
抵抗を覚えつつ祖父の居宅に反発しながら向かい、当初の予定に反して、居心地がよくなり、そのうち恋も育み、云々。
お父さん大変だったね、お母さんは行けるの?、仲間のストリートパフォーマー達とは?興信所にそんな前から調査を受けながら、そこまで音信不通?
大体その実家を出ている経緯が取って付け。
この話、一人のストリートパフォーマーがすごいいいとこのお嬢様でした、財産狙いではない素敵な人と結婚します、と、ただそれだけ。
二作まとめて一冊にされて出ているくらいでいいと思った。
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