ストーリーが何となく散漫な印象を、一冊読み終えたところで通しで振り返って思った。。。
二人の愛情の相手へのアピールが物足りなく思えて(嫉妬の場面はあるが)、夜の比重が高すぎて、それに頼っているだけに感じた。二人の信頼感の醸成が見えて来ず、
読み手の私が物語の二人に入り込んで行けない。
何となく、話の作りの弱さが気になった。
人物の絵のなかにも粗い見た目でもう少し描き込んで欲しいところが見受けられる。
原題を生かした恐ろしげなタイトルも悪くはないが、このタイトルだと有名過ぎるあしべ先生のデイモスのー、を連想するので、"赤い騎士の花嫁"と、物語冒頭の怖がらせ路線とは逆に行っても、却って彼に訪れた幸せを示せて良かったかも、と思う。
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