私は強いヒロインが好きなのは、こういうシチュエーションを希望しているから。ジェニファーが気付いた通り、誰よりも私を深く理解し、私の魂に寄り添い、この傷だらけの心ごと抱きしめようとしてくれた人待ちの展開なのだ。それを傲慢なー、と表題するという
のなら、そのくらい強引でないと強い女性は相手に出来ないという事なのだろうかと草食男子の存在を消したくなってしまう。登場後からスティーブンの存在は自信家で確かに傲慢な印象だが、それも恋におちるまでのこと。その後は真っ直ぐに猛進する姿を見せてくれて、それだけでなく、彼の人物背景には出来すぎとは思うが素晴らしくて私も心を奪われました。ジェニファーの自宅に保護された動物たちには驚くが、そこに彼女の愛情深さを見て取れ、そのエピソードの数々は心が潰されそうなほどの痛みが私に圧し掛かる。父親を許す彼女も。登場する人たちの思惑の全てを絡めてこの先生の作画の味付けが何倍にも盛り上げていたと感じた。
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